とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

よかった!!

『小公女』読了。
完訳本、素晴らしい。
翻訳家でない高楼方子さんの訳が、本職さんには
どうなのかわからないけれども、
英語まるっきしだめな読者としては、
なんとも素敵なセーラであった。
高楼さんの、あとがきも面白かった。
解説もすごく興味深く読ませてもらったし、
次の読書につながる素晴らしい解説だった。
こうでなくっちゃ!

数々の場面が頭の中でグルグルしている。
生きるっていうこと、一人の人生それ自体が、
物語なのだと、本当にそうだなぁと思う。
この本の中にも、いろんな人生があって、
どれ一つとして同じ人生はありえないのだなぁと。

いろんな人に、読んでほしいなと思う。
時代背景などは難しいにしても、
この物語の力によって、ぐいぐいと読み進めていける。
これが、小学校中学年に読めるの?と思っていたけれど、
たしかに10歳くらいの子にも、その力は伝わるだろう。
そして、大人だって、満足!充実!の読後感。
あ〜、この満たされた気持ち!
この気持ちを持ったまま、『緑の模様画』をまた読みたくなった。

高楼方子さんに、感謝。