とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

ルビ

子どもにも大人にも、というジャンルの本を読むのが好きで、
割合的に、8割近くが児童書・YAという分野。
図書館に行っても、子どもの本のコーナーにいることが
多いような気がする。

そういう分野を読むときに、ときどきうっ!とくるのが、
これでもかこれでもかとふられているルビ。
その、親切が逆に大きなお世話になり、
読み上げられなかった本もある。
その代表的なものがハリーポッターと賢者の石』以下、
ハリーポッターのシリーズ。

恐らく、大人向けにも出ているのだろうし、
上の子はものすごく本のハリーが好きだったので、
発売日に朝から本屋へってことを何度もやったが、
自分が読んだのは最初の3ページくらいだった。

幻想世界は嫌いじゃないが、どうも魔法が苦手だわ…
なんて言い訳もあるが、やっぱり入り込めなかったのは
あのルビだ。
あの本が出たとき、対象は児童だったのか、大人だったのか?
上の子が小学校3、4年生くらいの時だった。
ルドルフとかホッツェンプロッツとかを読んでいたころだ。
そのくらいの時に、あのルビの多さ…きっと、知らない言葉が
わんさか出てきたのではなかろうか。
それでも、楽しんで読んでいたのだから、子どもにはルビは必要で、
大人もそれで、楽しめたのだろう。

乱視だと、ルビがちらちらするので疲れもするし、
なんて読むかはわからないけど、漢字から察するに…
みたいな読み方もいいと思う。
もちろん、辞書を時折引いてみたり。
自分の読書スタイルに合わなかったということもあるのかもなぁ。

本を選ぶとき、児童書を立て続けに読んでいて、
いきなり岩波文庫や新書にいくと、クラッとするが、
そのうちその字の細かさ、漢字の多さに慣れてしまう。
逆に、岩波文庫を一、二冊読んだ後に、児童書のハードカバーなど読むと、
でかっ!と、虫眼鏡でもかけた錯覚に陥る。
その字に、ルビがあっちにもこっちにもあると、
視線がルビに惑わされて、本当に疲れるのである。
こんなことを書いていると、本当に読書が好きなのか?と、
一瞬不安になってしまうなぁ。