とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

村上春樹をリクエストして

ある時期、村上春樹を読んでいた。
学生のころと、それから7,8年たって。
アンダ-グラウンド
が出たころではないかと思う。
村上春樹という人が出てきたのは、自分が中学に入った年のようだが、
実際に知ったのは、二十歳のころだった。
そう、ノルウェイの森が発表された年。
友人が風の歌を聴けを絶賛していたから、
それと、『蛍・納屋を焼く・その他の短編』の文庫を買って読んだ。
ノルウェイの森』の赤と緑も、自分の本棚に並んでいた。

村上春樹の作品には、日本ではない国籍不明っぽい世界が広がっていて、
自分は、その世界の中に入り込むことができなかった。
ずっと田舎に暮らしていた自分は、都会的なしゃれた文章が
受け入れられなかったのかもしれない。
都会にあこがれはあったものの…、
逆に都会的な空気への嫌悪感は、拭い取れなかった。

が…アンダーグラウンドを読んだときに、
村上春樹という人の印象ががらりと変わった。
これが、羊男を書いた人か…?と。

村上春樹の作品で好きな物を上げよ、と訊かれたら、
アンダーグラウンド『蛍』『沈黙』を挙げる。
全部読んじゃいないから、もっと好きな物がこれから発掘できるかもしれない。

最近出た本は読んでいない。
海辺のカフカ』まではかいつまんで読んだが。
爆発的に売れた(らしい)『1Q84』も、どうも避けてしまった。
猫も杓子も…っていうのが苦手な、天邪鬼なので仕方ない。

今年出た村上春樹の本
おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2 と 村上春樹 雑文集 を
図書館にリクエストして、ずいぶんと経つ。なかなか回ってこない。
雑文集のほうは、リクエストした時待ち人数は一人だったにもかかわらず。
まぁ、気長に待とう。

追記

さっき、ノーベル文学賞、今年も逃したというニュースあり。
いや、まだまだ先で、いいじゃないの。
こちらも、気長に待とう。
川端康成大江健三郎村上春樹とくるだろうか。