とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

涙ぐんでしまう「壁と卵」

ようやく回ってきた。村上春樹雑文集』
一つ一つに、村上春樹氏のコメントが付いている。

一番に読んだのはイスラエル賞のあいさつ「壁と卵」
これを、じっくり読んでみたいと思っていたのだ。


アンダーグラウンド』についての文章も、
じっくり読んでみたかった。
いつもは、ある作品について、書いた本人のあとづけ的な物は、
作品に対して必要だと思えないので、
読みたいとはあまり思わない。
けど、これはやっぱり読んでおきたいと思っていた。


まだ、全部を読んだわけじゃないので、感想にはならないけれど、
「壁と卵」のあいさつ文は、なんか涙が出てきた。
真摯に という言葉が浮かぶ。
大変わかりやすい、丁寧な、とても好感のもてる文章だが、
書いてある内容は、一本まっすぐな筋の通った信念を感じるもので、
とても誠実な人柄が伺える。


他に、シャツのアイロンがけの文章が好きだなぁと思う。
まだ、『アンダーグラウンド』についての文章は読んでいない。
これは、やっぱり、時間があるときにゆっくり読みたいと思う。