とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

活字中毒者

大学時代、3年生のころからか…?
ワープロってものを持っていた。
カシオのワードプロセッサ
あれは…バイト代で買ったものか、
それとも親に買ってもらったものか?
買ったのは、独り暮らししていた地で、
友達と一緒に買いに行ったんではなかったかなぁ?
あれって、どうしたんだっけ??


その頃、「とみい瓦版」なんてものを、
そのワープロでせっせと作って、友達に送っていた。
友達への近況報告とか、こんな本を読んだとか、
自分が書いた短編とか。←アホ…
今、読み返すと、きっとこっぱずかしくって、
うひぇええええ〜と破りたくなるだろう。
名古屋にいる友達が、何年か前に、全部持っていると、
コピーしてくれて送ってくれた。
なんでこんなものをとっておいたのだよ、と思うが、
当時は真面目に作っていたのだろうから、
有難い話だ。


ところが、その瓦版の束が、はいっていると思っていた
箱の中から消えていた。
たぶん、こんなもの旦那に見られたら、
どういった辱めを受けるかしれん…と思って、
どこかに隠したような気もするが…どこ行ったんだ。
死ぬ前に、所在をはっきりさせなければ。


その友達が、職場で知人に見せたとかで、
その人から自分にも瓦版を送ってくださいと、
お手紙をもらったことがあり、なんと、その方とは、
今でも年賀状をやり取りするという仲である。
おーさんとしよう。


当時は、椎名誠がマイブームだった。
おーさんも、椎名誠を読んであったような気がする。
そして、私に『本の雑誌』を教えてくれたのも、
おーさんではなかったか…。
今では図書館にも置いてある『本の雑誌』だが、
当時、本土の端っこにいたので、『本の雑誌』を扱っている
書店が、近くになく、県庁近くの書店に求めに行っていた。


活字中毒という言葉を仕入れ、それにあこがれを抱いたのも
そのころだったなぁと思う。
正しい活字中毒者になかなかなれずにいた。
若いころは、あれやこれやに夢中になるからね。
正しい活字中毒者は、新聞だろうがチラシだろうが、
電車のつり広告だろうが、何でも読んじゃう。
でも、私は中毒になるまで活字を求めていなかった。
あー、憧れの活字中毒
もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵 もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵 (角川文庫)
こんな本もあったなぁ。


あるところで、話をきく。
テレビの無い時代、自分の行動の範囲も今のように広くない時代、
本、活字はその狭い世界から自分を連れ出してくれる唯一の手段であったと。
恐らく、私の父母の子どものころまではそうだっただろう。
一世代違う、私の子どものころは、テレビがあった。
そして、次の世代、娘たちの世代は、生まれたころから
自宅にゲーム機やらパソコンやらがあって、
情報の入手方法はいくらもある。
それが、本の形でなくても。
好きに動画が見られるし、DVDやらソフトは豊富。
おまけにテレビのチャンネル数ときたら…
で、活字中毒者が減っていくのも、当然の流れ。


大学時代から20数年たった今、
中毒者までとはいかないが、活字なしだと不安…
くらいまでにはなってきたな、と思う。
図書館とかなりお友達になってきたな、と思う。
あのころより、読むスピードがかなり遅くなり、
なんだか年を感じることもあるが、
年齢とともに、読み方も変わってきた。
いい読書時間を過ごせている。