とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

プラナリア

あー、やっぱり、この時期になると、
フィギュアスケートのことばかりになる。
読書がなかなか進まない。
だって、フィギュアスケート見ながら、
本を読むなんてこと、できないもの。
フィギュアスケート見ながら…何かできることって…
なんにもない。
キス&クライで、点数を待っている時間、
洗い物をするとか、ちょっとだけ洗濯物を畳むとか。
…そんなで、秋の我が家もごちゃごちゃしている。


でも、よむよむ日記だからなぁ。
今読んでいる本。↓
あらしの前 (岩波少年文庫)


大好きな『君たちはどう生きるか』の作者である
吉野源三郎氏の訳した本。
オランダの児童文学。
『第八森の子どもたち』も、ちゃんと読めなかったのに、
『あらしの前』『あらしのあと』
しっかり読むことができるのか…?
11月前半は、これを読み上げたいと思っている。


あ、タイトルのプラナリアについては…
切っても切ってもプラナリア
これは、子ども向けに書かれた本で、大変面白かった。
高校時代、プラナリアという生物について、
生物で習った時に、面白い生き物がいるんだなぁと思っていた。
プラナリアは、スパッと切られると、再生しちゃう生き物。
半分に切られたら、二匹になる。
きれいに半分に切られなくても、やっぱり再生する。
こんなんじゃ、いずれ地球はプラナリアだらけに?!
と思うけれども、そうはならないんだなぁ。不思議。


傷ついても傷ついても、再生。
再生どころか、生命が一つ増えてしまうという現象は、
誕生というのだろうか…。
そのシステムに、不気味さを覚える。
しかし…このシステムが、食物に通用するならば…
と考えて、ああ、カランコエとか、葉っぱから
ばんばんふえてくんだった。
食用植物に利用出来たら、食糧危機なんてのは、
解決しそうだの〜なんてことを考えながら、
しかし、科学というのは、今のところ、
人間ばかりが得するように使われている学問のような気がしてならない。
それって、いいんだろうか。


戦争を扱った児童文学を読みながら、
プラナリアのことを思い出し、
人間ってば、勝手な生き物だなぁと思うのだった。