とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

根っこのはずだが

冬が終わり、春を感じる季節になってきた。
春分の日は、夫婦サイクリングにでかけ、
つくしだの菜の花だの、山に群生していた桜だのを見た。
何より、空気が春っぽい。
冬のキンと張りつめた空気感が全くない。
ゆったりしたほのかに暖かい風は、春のものだ。
山に群生した桜は、かなり色が濃く、
ヤマザクラなのかヒガンザクラなのか?
近くで花を見たのならわかるだろうが、
かなり遠くから見たので、実際桜だったのかどうか…。
けれど、ソメイヨシノよりはかなり濃い桜色だった。


昨日は久しぶりにお天気がよく、
実家からもらってきて、ベランダに乾している
切り干し大根が、昨日はやっと乾燥してきた。
三日前に乾したけれども、日が差さず、
そうでなくてもなかなか日が当たらないベランダなので、
乾燥するのにどれくらいかかるか…と思ったが、
昨日のおひさまに頑張っていただき、
どうにか今日は袋詰めできそうだ。
冬にお世話になった大根だが、
実家の母がこの冬最後の大根だとひいてくれた。
大根って、不思議だ。かぶやにんじんもそうだけど、
根っことは思えない柔らかさ。
草や木の根の細かさや硬さと比べると、
なんて不思議な根っこなんだろう。
大根やかぶって、どうしてあんなにみずみずしいのかな。
二本ももらってきたけれど、何とか長持ちさせようと
一本の半分を切り干しにしてみたけれど、
美味しそうで、早く食べたい。
本当は、一番おいしい時期に切り干しにした方がいいんだろう。
母が今季最後と言ったけれど、いや、いや、
大地の恵みに感謝。最後までしっかりおいしいよ。


春のこのゆったりとした空気が、実は苦手だ。
心をゆるりとしてくれる春が、気持ちいいことは気持ちいい。
生物の躍動感が伝わってきて、ワクワクするのだけれど、
どうも頭が急に融けた感じがして、
気持ちが浮つくというか…定まらないというか。
偏頭痛はするし。
春の兆しが見え隠れする、
梅の時期が一番頭が冴えるような気がする。
気を引き締めて、ゆるりとした春を迎えよう。