とみいよむよむにっき

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点数を自分でつけてみるか

昨日、今日とフィギュアスケートの国内メダリストを
テレビで何度となく見て、
帰国して生放送にはしごで出演とは、
気の毒なことだなぁと思いながらも、
話は聞きたくて、いくつか録画していたものを見る。


20日ほど前に、高橋君のスケートへの期待を記事にしたが、
やっぱり、やってくれる人だねぇと感心している。
跳べる4回転がないと言ってた人には見えない。
26歳か。ほんと…やってくれるねぇ。
そして、まだまだ、やってくれる気満々なんだねぇ。


今回のFSで、羽生君の演技に、
2007年東京での世界選手権を思い出した。
もちろん、あの時は高橋君は世界選手権もすでに何度か出ていたし、
トリノ五輪も経験してのものだったけれど、
地元開催のプレッシャーに負けずの、涙の銀メダル。
今、見返しても感動する試合だったが、
あの時も、要素一つ一つの成功に観客がわき、
ストレートラインステップに入るときの、歓声たるや…。
そして、あのときも、ストレートラインステップで、
全日本で見せたものよりは、体力的持ちますように!!と
願ってしまうほど、高橋君完全燃焼って感じだった。
同じように、羽生君の演技にはかなり惹かれるものがあった。


しかし…驚きの点数だ。
私は素人で、ISUのスコアは、何となくしかわからないし、
現地で見ているわけでもないから、点数が妥当なのかわからない。
だけど、まぁ、これまで2005年あたりからの、
試合を見た分と、プロトコルを見ていて、
ほう、こういう点数のつけかた…なんだなという
なんとなくの点のつき方は見当がつくようになった。


しかし、いつからだろうか…
その点数、本当にそれでいいの?と思わないでもない。
羽生君の演技は、そりゃぁ観客を引き込んだ渾身の演技だった。
後半勢いがなくなってきたように見えたことは、
要素のGOEをみれば、反映されている気がする。
しかし、PCSは?
PCSというのは、その試合に置いて、第一滑走者が基準になってつけられる点数だと思うのだけれど、
(実際はこれまで積み上げてきたものが加味されている感じでもあるが)
最近は、PCSっていうのは、見てもわからないものになってしまった。
数年前は、何となく互角っぽいと思う人同士だと、
似たような点数だったように思う。
今回の上位の選手のPCSは、妥当なんだろうか?
また、入賞できなかった選手のPCSは?
例えば、メダル候補と言われていたアボット選手のPCSは、
やはり、素敵で評判の良いプログラムだったからか、
要素は、決まらなかった部分が目立ったが、
PCSは、80を超えている。
一方、昨年の銀メダリスト小塚君も、要素が決まらず、
苦戦したが、彼の方はPCSが、かなり低い。
去年、スケーティングスキルは8.39もあったのに、
今回7.57とかなり下がっている。


素人には良くわからないけれども、失敗してもPCSの下がらない
そんなプログラムっていうのがあるのかしらん。
小塚君の、スケーティングスキルは、果たして、
去年からそれほど落ちているだろうか?
ま、去年の試合と比べても仕方ないのだろうけれども。


採点表自体は、とてもわかりやすいと思う。
ただ、つけてる点数に一貫性がなくって
見ると、なんだかムムムッ??と理解不能のことがある。
人間が採点するので、そりゃぁ、タイムを計るようにはいかない
だろうけれどもさ、
なんか不自然な点数のつけ方はやめて欲しい。
極端に高い点数とか…。
もう、誰も追いつけないじゃんってなったら、
野球みたいにコールド勝ちでいいですって気がしてしまう。
ああ、これって、バンクーバー五輪の時に、初めて思ったのだった。


今回の点数の不可解な点を挙げるとしたら、
ショートプログラムのPチャンの点数を挙げるかな。
どう考えても、Pチャンのいつもの滑りではなかったし、
あのプログラムに、9点台を並べてるジャッジって
おかしいんじゃないのかねぇ。


演技を見て、自分で採点して、
ジャッジの皆さんとのとらえ方の違いなんてのを
楽しむっていうのも面白いかもしれないな。
でも、やっぱり素人には細かいことはわからないので、
「大変よくできました」「よくできました」
「がんばりましょう」の
3つのスタンプを選んで押すことになるかもしれない。
でも、それでいいんじゃないかな。
選手のその時の持っている力100%出し切った演技には、
感動するし、拍手ものだ。