とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

120615

予約していた本が準備されると、メールが届く。
以前は電話がかかってきていたが、
メールだと、人の手も煩わせていない感じなので、
ちゃっちゃと予約しちゃったりするが、
ときどき、読みたい本を何冊も…一時期にくるとは!
ってことになってしまうことがある。
まぁ、今回はそうでもなかったか。
と思っていたら、あっという間に2冊順番が回ってきたようだ。


ベスト・エッセイ〈2011〉これと、コンパニオンプランツで 失敗しらずのコンテナ菜園これ。


ベスト・エッセイは2012も今月出ているらしい。
でも、とりあえず、去年の分。
って…でも2011の分を2011年6月に出すって、
ちょっとおかしくない?と思いつつ、
又吉氏がテレビで名前を挙げていた、古井由吉中村文則岸本佐知子というかたがたのエッセイをまず読んだ。
うむ、岸本佐知子さんが面白い。
エッセイがというより、考えていることが面白い。
あと、古井さんの文章…これはいいな。静謐って感じのする文章。
それから、中村文則さん…たぶん、ちょっと難しい人だな。
なんか、(いっちゃわるいが)ひねくれていらっしゃる。


この2冊を借りる前に、読んでしまって、はよ返さにゃ〜
と思っていた本も、今朝読み上げてしまった。
クラーケンの島

エヴァ・イボットソンの作品が、ここ数年、
偕成社から三辺律子さんの訳でポンポン出版されていて、
最近の人かと思っていたら、
なんと、ジョーン・エイキンと同じくらいの方で、数年前に亡くなっている。
ということを、読み始めて途中で知ったのだが、
同じ年代の人とは思えないほど、新しい感じがするのはなぜ?


面白くなかったわけではない。
面白いファンタジーのうちに入ると思う。
でも、なんだかごちゃごちゃしている。
登場人物の多さと、生き物の多さと、
そして、こっちに向けられたメッセージの多さと。
その辺のごちゃごちゃ感が少し鬱陶しい。
そして、ごちゃごちゃしている割に、
メッセージが強いというか、えらくストレートすぎるというか、
わかり易過ぎて、ちと、読むのに苦痛だった。
なんというか、劇場型な感じなのだ。
現代人への警告的で、考える所もあるけれど、
なんというか、自分の思いは無視されて、
おはなしがどんどん進んでいき、はぁ、そうでしたか。
って感じで、なんだか余白が少ない感じ。
テレビドラマっぽさを感じてしまって、私の好みではなかった。
これだけ、何冊も続けて出版されているのだから、
人気なのだろう。
どこかに、子どもが気に入る要素があるのだろうが、
私にはそれが、見つけきれなかった。
もう一冊、この人の別の本を読んでみようかな、
とは思ったけれども。