とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

手に取った本が一気に読めないので

読書の記録というのは、感想文でなく、
いつごろ何を読んだか、とか、
誰が書いたどこの出版社が出したどんな本か、とか、
まぁ、一言感想とか、…。
だいたい、読書家の皆さんは、どういうことを
記録として残していらっしゃるのだろうか?

私は、スケジュール帳にタイトルと、
読んだ後に、読んでよかった!とどれくらいの深さで思ったかを
五つ星で表している。
あと、読んだ期間をスケジュール帳に
スタート、エンドを書いている。
そうなのだが…
最近、昔ほど一気に本を読むことが無くなった。
ある一部だけを読んだり、凄く長い期間かけて読んだり。
今、読んでいる『ニルスのふしぎな旅』は、
旅自体が半年以上の話なので、
まぁ、ゆっくり読んでも問題はないし、
この先どうなるの?!っていう結果が第一の本ではないので、
二週間以上かかっている。
その間に、別の本を読んだりもする。
気持ちが、旅の気持ちじゃなかったりすると、
ニルスやモルテンだけさっさと先に飛んでいって、
私の気持ちは、置き去りだからである。

そうすると、私のスケジュールの本の記録が、
なんと見辛い…ことになってしまう。
本当なら、一日一冊というところなのだが、
大体、主婦兼パートタイマーというものは、
自由に時間が取れるわけではないので、
一日一冊じっくり本を読むなんてことは出来ない。
自分がじっくり本を読んだ!って気になってる時は、
大抵、台所も洗濯物も部屋の片づけもおざなりだ。
これは、主婦業を放棄しているから読書時間が
たっぷり取れたってことである。

朝、弁当を作る。
極力、冷凍食品ちん!に頼らず…と思っていると、
結構な量の洗い物が増える。
朝ごはん、あの人はパンで、この子はご飯で、
かならずヨーグルトがいるとか、
パンにはコーヒーまたは紅茶を淹れてくれとか、
まぁ、洗う食器の大きさもまちまちで、
重ねた時の見た目の多さときたら、台所に立つのも
嫌になるくらい。
ってことで、逃避する。
しかし、そういうことでゆっくりとお話を楽しめるはずもない。
時には反省して、家事に専念することもあるし、
ぼーっとすることもある。

つまり、自分には、一日ゆっくり一冊読み上げるということが、
出来ないのであった。
それでは、スケジュール帳はどうなるか…

←―――――――ニルスのふしぎな旅―――――――→
               ★★★★★

てことになるわけだが、
私のスケジュール帳は一見開一週間だ。
右側が一日ごとのメモ、一週間分の七枠。
左側は、図書館貸出票をはったり、
本の中の言葉を書きこんだりしている。
矢印を書くのは、右側だ。
それで、二週間以上にわたる読書になると、
読みはじめの ← と 読了の →の間に、
長ーい線が引かれることになる。
その間に別の本を読もうものなら…
それも、二冊三冊と併読などしようものなら、
もはや、スケジュール帳ではないではないの…ってことに。

こんな感じ
←―――――――ニルスのふしぎな旅―――――――→
               ★★★★★
   『ハイジ』    『昔話百選』
    ★★★★★      ★★★ 
      ←―――『王への手紙』上下―――→
             ★★★★★

実際にはその期間中、ニルスを読んでいない日もあるっていうのに。
こんなややこしい感じになってしまう。

あと、スケジュール帳を開いて、確認とか、メモとか、
主婦ってものは、だいたい、そういうことは、
カレンダーにばばばぁっと書きこんじゃうので、
(え?みんなは違うの?)
スケジュール帳とゆっくり向き合うなんてことはない。
だから、毎日日記を書くようには、
スケジュール帳に読書記録をできるわけもなく、
例えば、あの本の第三章だけ読んでおこう、
なんてことをやった時に、そのことを記録するのは
なかなか難しい。
朝も夜も子どもに「お腹すいたぁ」と言われ、
居ない間に旦那子どもの脱ぎ散らかし、食べ散らかしした
あれやこれやと向き合い、
週に数日は8時間ほど働きに出て、
お金の工面をしたり、食品の買い出しに行ったり…

だから、ゆっくり本が読めるようになるのは、
子どもたちが自立してからなのかぁと思う。
それにしても、食べることにかかる時間の
もとい!食べる準備後片付けにかかる時間の
なんと多いことか。
もぉーーー、人間ってやつは。

と、文句を言っているが、人間だから本を読むのだ
ということは、重々承知の上である。
もう…家事嫌いの本好きが、結婚したのが
そもそもの間違いだった!なんて、悪態をついても遅い。
っていうか、結婚して、子どもがいたから、
今、本を読んでるんだろうが、あんたは…
ってことも、重々承知の上である。

カンディー読もう、ガンディー…