とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

130105

今年初の図書館。
本の返却をして、リクエストしていた本を借りただけの、
滞在時間3分程度。

空白を満たしなさい

平野啓一郎の新刊。
モーニングに連載されていた時に、
最初の方はWEBで試し読みできたので、
そこまでは読んでいた。
単行本化を待ちに待って、リクエストしていたのに、
年末忙しかったから、受け取りに行けず、
実は、12月27日が取り置き期限だったので、
ダメもとで、夕方仕事帰りに寄ったのだった。

新年、図書館も初日だったから、忙しかったのか、
たまたま運よく、まだカウンターに残っていた。
恐らく、次の予約者がいなかったからだろうと推測。
すみません。
自分で購入しないうえ、カウンターに待たせてしまって。

今朝、初めの方をじっくり読む。
一度ネットで読んだはずだけれども、
やっぱり、本の形だとちがうなぁと実感する。

今日一番惹かれた文章。

それは、よく角が取れた川原の小石のように固い彼の信念だった。
人生の流れの中で、もまれているうちに、不要な部分が
削ぎ落とされて、残った自分の信念つまり、
私が求めている自分の核のようなものを表現しているのだな。

まだ、一割程しか読んでいない。
けれど、今年に入って…いや、先月から考えてみても、
ようやく集中して読める読み物に遭遇した感じ。
最近、活字の上を、目が滑っていたので。

ちょっと、テーマとして重い物を読みたい気分ではあるが、
手に取るもの手に取るもの、第二次世界大戦とか、
ナチスユダヤ人迫害とか、人種差別とか、
児童文学ではあるけれども、重いテーマを選んでは
途中で挫折、が続いている。そこにきて、
久々の、一般向けの小説で、好きな平野氏のであるので、
読み続けられそうだ。
テーマが生死でも、だ。

そういえば、図書館から借りる時に受け取る、
返却日がかかれたレシートに、
この4月から一度に借りることができる冊数が、
「2週間で読めるだけ」から「10冊」と
制限されることに変更とのお知らせが記載されていた。
残念だ…と思う反面、
「そうそう、読めると思って借りても、
全て読んでしまえないんだから、10冊でも多いわい」
と、自分にはあまり関係ないなと感じた。
「2週間で10冊なんて、少ないわ!!」と憤れるくらい
本を読みたいものである。やれやれ…。