とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

君子殉名

日本人なのに日本語を知らない。
使う言葉が、限られていてとても少ない。
なんと、貧困な…。
四字熟語など、特に知らない。
知らないから使わない…の、悪循環。
しかし、意味を調べて行けば、何だか面白い言葉に
行きつくこともあるし、
今の自分を端的に言い表すこともできるなぁと思う。
最近、子どもの漢検の勉強に付き合っていたりして、
自分が感じどころか、言葉を知らないなぁと実感する。
漢検というシステムはどうだかなと思うが、
まぁ、学ぶ意欲というものは、いくつになっても
捨ててはいけないなぁと感じつつ、
四字熟語を辞書で調べる時間が続く。

今の自分をというよりは、こうでありたいという言葉にも
出あったりして、嬉しかったりする。

君子殉名(クンシジュンメイ)
「君子は名に殉ず」
君子は自分の名誉を守るためならば身を犠牲にする

ちょっと意味は違うのだろうけれど、
自分の信念を貫き通すことができずに、
世の中の長いものに巻かれてしまっている自分の姿を、
大変虚しく思うことが多い。
反旗を翻すというと、物騒だが、
どうしても肯定できない上の考えに、
NOと言えない自分に腹が立つ。

NOと言って、ケロッとしていられるような
強い精神を持ちたいものだ。

しなやかに生きることも、憧れではあるが、
NOと言いたきゃ、はっきり言ってしまえ!と
自分の尻を叩いてやりたい。
言って、それを跳ね返されても、
言えるような場所だといいのになぁと思うのである。
言えないことが、かなり精神的に追い込まれる要因である。
へらへら笑って、腹の中で歯ぎしりするよりは、
思ったことを外に出して否定されたほうが、
よっぽど健全であるような気がしてならない。