とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

大事な一日

朝、風の音で目が覚めた。
春一番ではなかろうか。
乾いていなくて、干しっぱなしの我が子のGパンが、
風にバタバタとはためいていた。
南よりの風。

三月一日早朝に春一番なんて、ばっちりのシチュエーション。
(本当に春一番かどうかは知らないが)
暦の上ではもう、とっくに春ではあるが…。
今日は、上の子の卒業式。
どうやら、お天気は今日一日良くないらしい。
この風も、一日続くとの予報。
大事な一日だというのに。

大事な一日。彼女にとってハレの日である。
しかしだ。
大事な、特別な日というのは、人生のうちいろいろあるが、
誰かさんの言葉を借りれば、
大事でない日なんていうのは、一日もない。
人生っていうのは、特別である日もそうでない日も
大事な一日の繰り返しだ。
なんてことない一日だって、大事な一日である。
その日がなければ、明日はこない。

彼女にとっては、今日の卒業式は特別な日であろう。
それなのに、肝心の彼女は昨日から風邪気味だ。
卒業生代表挨拶(つまり答辞ですな)という
高校生最後の大切なお役を仰せつかっているのに、
ここにきて、風邪をひくとは。
家族のインフルエンザ菌にも負けずにいたのに。

今日の彼女の当時には、どっぷり浸ろうと思っていたが、
どうか最後まで頑張って!!と、
彼女の体調の方が気になって、浸るどころではなさそうだ。