とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

地上に這い出せ

今日は、啓蟄だと
我が家の週めくりカレンダーにて知る。
とはいっても、ひと月ほど前から知ってはいたが。

啓蟄は、冬眠をしている生物が、冬眠から目覚めて
這い出す頃をいうらしい。
ってことを知ったのは、大人になってからのような気がする。
一年を二十四に分けるという節気があるのを知ったのは。

農家などでは、二十四節気は作業の目安にもなるから、
よく使われるのではなかろうか。
立春春分夏至冬至、あたりのいくつかは、
よく使われるものであるが、
一つの季節を更に六つにわける二十四節気を、
子どもたちも知らないだろう。

富士山うたごよみ (日本傑作絵本シリーズ)
この絵本で、二十四節気をよく知ることができる。
この絵本、とっても好きだ。
俵万智さんの短歌は良く知らなかったけれど、
立春の風の文章は、とてもグッとくる。

あ、そうそう、啓蟄
私は、啓蟄が好きだ。
それは、おそらく、かえるが冬眠から目覚める様子を
イメージするからだろうと思われる。
別の生き物でもいいのだけれど、
私の場合はやっぱりかえるだ。
地上に這い出せ!
ああ、生き物が這い出てくる、そして、
本格的な春になるころに感じる躍動感というのは、
想像すると、こちらも元気になる。

春というのは、わくわくするけれど、
実は私は、あまり春が好きではない。
なんだか、こう、浮かれてしまう感じが。
自分の気持ちも、ふわふわした感じがして
落ち着かないのである。
啓蟄あたりの気候というのは、好きだな。
まだ、春になり切れていない冷たい空気というのが。