とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

「全ての道は、ここバンクーバーに…」

絶賛応援熱上昇中なのだけれど、
高橋君の演技のリピートは実にまずい。
今、いろいろありすぎるので。

そうなんだけれど、
頭の中で勝手にリピートされる演技がある。
それはいくつかあって、やはり何度も見た演技であるが、
今、ふと頭に思い浮かんだのは、
バンクーバー五輪の「道」のストレートラインステップから
演技終了のちょっとよろけたスピンである。
そして、西岡アナの言葉。

あれは、泣かせる言葉であった。

次のシーズンは、早くも五輪シーズン。
今の高橋君のスケートは、どうなんだろうなぁ。
いや、スケートっていうより、四回転は…トリプルアクセルは、
と書くべきか。

このシーズンの四大陸、世界選手権は、
彼にとっては不本意な結果だったろうと考える。
戻って来ない四回転と書くべきなのだろうか?

私は、ファンと言っても、雑誌やTVを
必死に追うというファンでもないし、
ましてや、生観戦なんのは、一度しかないし、
それも、観戦っていうのは、実は間違いで、
ショーを見ただけだし。

どんな練習をしているとか、靴の調整がとか、
よく解らないけれども、
まぁ、結果を見ると、不調なんだなぁと。

素人なので、何にもわからないんだけれど、
わからない事の一つに、
この不調は、不調なんだろうか?ってことである。
ただの、調整ミス?
試合にピークが合わなかったってことか?

不安に思うのは、彼の四回転が戻ってくるものなのか?
ということ。
「私の大好きなトリプルアクセル」の転倒を、
これからも見なきゃいけないものなのか。
そもそも…彼の27歳という年齢を考えた時、
ジャンプの不調というのは、仕方のないものってことには
ならないのだろうか…という、
素人だからこそ思う、率直な疑問だ。

全日本選手権の「道化師」のような演技を見せられて、
すごいすごい!こんなの、ソチ五輪でやられたら、
号泣どころの話じゃないな〜なんて思ってたら、
ジャンプの不調たるや…。

バンクーバーの時、怪我からの復活に、
それだけでもう、拍手だなぁと思ったものだ。
すごいよ、君!!って。
復活ありがとう!!って。
そんなときに、西岡アナが発したあの言葉だもの。

ソチまでの4年は、長いねぇ。
怪我の時も長かったろうけど、今回も、長い。
どうもね、千代の富士の引退の時のことを
思い出すのだ。「体力の限界…」
強くって、強くって憎たらしいほど強くって、
だけど、それはいつまでも続かない。
いつかは、追いつき追い越される。
そういった自然の流れってあるでしょう。
彼にも、そういうときが、来ると思うのだ。
でも、ファンにとっては、そういうときは、
もう少し先で…と思う。
エースは羽生君で間違ってなかろうが、
それでも、五輪でのベテランならではの滑りで、
魅了してくれるのは高橋君だと思ってしまう。
高橋君がどう思っているかは知らないが。

でも、あと一年どうか、怪我や病気だけはしないで。
そして、どうしても、五輪の切符を獲得してほしい。
もちろん、その切符を、みんなが欲しいと思っている
そういうことは、よく解っているのだけれど。

一昨日、ジャパンオープンの「道化師」を見た。
全日本選手権の道化師は、凄いけど、
私はジャパンオープンの「道化師」が一番好きかな。
いや、全日本選手権の時の方が、凄いんだけど。
なぜかはわからない。

そして、トリノ五輪のピアノ協奏曲は
今でも忘れられない演技である。
あんなにうまくいかなかった演技だけれど、
あの大会があったからこそ、今の高橋君を見ることが
出来るんだなぁって思うからかな。

ああ、今日は、図書館でテンションが上がって、
そのまま落ち着かない。
今からちょっと、本読もう。
心を、落ち着けよう。