とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

通過ポイント

今日の夕刊を見て知った。
九州大学は、国際センターで入学式が開かれたようである。

大学の入学式というのは、小・中・高の入学式とは
違うんだなぁと感じた25年ほど前。
親が来るわけでもないし、新入生が皆出席するわけでもなく、
たしか、受付などなかったような気がする。
自分の大学入学式は、なんと自分が住んでいたアパートから
歩いて一分程の場所にあった、市民体育館だったので、
さっと出かけていき、学長とかの話や、
合唱サークルの校歌(だったのかな?)など聞いて、
さっさと帰った記憶がある。

強烈な思い出として残っているのは、
愛知県体育館で行われた入塾式だ。
河合塾の入塾式だ。
一浪時代、名古屋の河合塾にお世話になった。
だーれも知っている人のいない場所だなぁと、
大きな体育館でかなり不思議な雰囲気を味わった。
実家からてん離れた場所での浪人生活をしたので、
本当に知人など一人もいなかったと思う。
鹿児島での入学式も、きっと知りあいなどいなかったろうが、
その時はもうすでに、学校のオリエンテーションは終わって、
同じ学科の人数名は、顔見知りになっていた。
河合塾の入塾式は、名古屋にある河合塾合同の式だったから、
物凄い人数集まっていて、全て受験生(浪人生)という
異様な雰囲気もあいまって、忘れられない体験となった。

今日は、上の子も、専門学校の入学式だ。
上の子の入学する専門学校も、グループ校が
あれこれあるので、合同の入学式である。
今の時代は、大学や専門学校の入学式は、
親が参列するのだろうか?
ちょっと見たい気もしたが、
どうやら、参列者は、別会場でモニターで
式の様子を流すので、それを見てくださいとのことで、
それなら、わざわざ見に行かなくてもいいかと、
子どもだけで行かせた。
初のスーツを着て、パンプスをはいて、
無事に終わっただろうか。

専門学校3年間、それは、我が子の
夢への一歩のようで、実は、現実を知るための
通過ポイントかもしれないと思っている。
しかし、我が子が選んだ道なので、
後押ししてあげたい気持ちもあるし、
現実に打ちのめされることがあるとしても、
それはそれで、いい勉強になるだろう。
私なんか、あれこれ目標を変え、
結局大学で勉強したことは、全く役に立たないような
畑違いの場所に就職した。
実際に自分が何をしたいかってことが、
掴めないまま社会に出て、
何が自分に向いていることなのか、
子どもと一緒に考えながら、
ようやくわかってきたというか…。

我が子がお世話になっている病院が、近いこともあって、
担当の医師に、進学先を聞かれ、説明したら、
「あ〜、あそこの学生は、なんか楽しそうだよね」
と笑われた。
まぁ、大学病院の先生には、そう見えるだろう。
私も見学に行ったときに、なんだここは…と思ったもの。
楽しそうにしているが、3年先に笑っているかは
ちょっと怪しいなとも思う。

九州大学のでっかい入学式ほどではなかろうが、
ホールで、入学式なんて、ちょっと見てみたかったなぁ〜。
会場が近いけど、間違って九大の入学式に
紛れてしまってたりは、していないよね。

入学おめでとう。
明日からは、弱い朝に負けず、
早起きして電車&バス通学がんばれ〜♪