とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

流行とかブームとか

世の中の流行とかブームとかではなく、
自分の気持ちの盛り上がりを意識していたい。

先日、国語辞典が静かなブームだとかいう特集を
夕方NHKで、やっていたが、
しずかなブームとかいう話に持って行かなくても、
国語辞典は読み比べという楽しみ方がありますよとか、
版を重ねていくごとに、国語辞典も進化していきますとか、
そういう話でいいではないかと思う。
静かなブームだとか、流行だとかいうと、
飛びつく人がいるってことなんかな。
逆に、ブームとか、流行とかじゃなけりゃ、
人はその話題に振り向きもしないってことだろうか。

村上春樹氏の新刊、さらに増刷して80万部らしい。

好きな作家の新刊とか、ウン十年ぶりの復刊!
というのは、自分も飛びつく傾向にあるけれども、
本との出会いって、そういうものだけじゃないと思う。
偶然出会うってことは、なかなか貴重なことだ。
広告とかではなくて、
図書館や、書店で、偶然目にとまって…
そこには、見えない力というか…引力を感じる。
そういう本との邂逅は、自分側の精神状態とか、
そのときの欲求とかが如実に表れていることもあり、
自分を見つめる読書というものにつながる。

広告とか、前評判とかで、読みたい!と思うものも
あるけれども、
競うように早々と購入し、早々とよみ、レビューを書き…
それは、一体何の為なのだろうか。

そうやって考えると、私のブログなんてのは、
そんな本、もう、とっくにみんな読んでますよ、
という本ばっかりで、誰の役にも立っていない、
自己満足の記録になるが、
私の場合はそれでいいのだ。
私の為の記録だし、もし、万が一、
ここに迷い込んで、「今更だな…」と思われても、
もしかしたら、そのことがきっかけで、
「もういっぺん読んでみるか〜」な気持ちになってもらえば。

私が、本の価値に順位をつけるとするならば、
いつの時代にも、どの世代にも
読んで良かった!と思われるような本が、
上位にくるなぁと感じている。

こういうことを考えるきっかけとなったのは、
岩波書店が創業100年記念として、
「読者が選ぶこの一冊」というアンケートが
行われ、その結果を『図書2013.1月号』で見て。
このことは、また後ほど記事にしよう。