とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

130416

村上春樹氏のインタビュー集をようやく読み終わる。
これは、文庫版には、更にもう一つインタビュー記事が
追加されているらしいが、
文庫版は、図書館に入っているところが少ないようだ。
かなりじっくり読んだが、これは、読んでよかったと思った。
出来れば、文庫が欲しい。
私の中で、この一冊をじっくり読んだことにより、
村上春樹氏への熱が、ほんの少し落ち着いたので、
返却して、別の本を借りた。

ピッグル・ウィッグルおばさんの農場 (岩波少年文庫)
昨年なくなったセンダックの挿絵。
そして、今、個人的にイチオシ!の小宮由氏の訳。

小学生くらいが読む児童文庫を読みたくなって。
こっちとどっちにしようと考えたのだが
小公女 (岩波少年文庫)
これはまだ先にしようと思って。
福音館書店の古典シリーズと読み比べたいが、
今日明日は、じっくり読み比べる時間がないのと、
これは、秋が深まってから読みたい本だし。

もう一冊、
やだよ
季節としては遅い、2月に出た本。
冬眠に入る直前のくまの母子の絵本。
『やだよ』というタイトルは、原書では”NO”。
ページを開くたびに落ちてくる雪が少しずつ増えていく
のが、効果的ではあるが、
いうことを聞かないくまの子が、
母の姿を見失って一瞬でも辛い寂しさを味わってしまう。
こういう本を読むと、あーわかるわかると、思うが、
子どもはこれを、どんなふうに受け取るだろうか。
最後はハッピーエンドなのだけれど。
仮想体験として迷子になるのは、構わないけど、
「いうこときかないと、こんなふうになるよ」
みたいな読み方をされたら、嫌だろうな。
これは、イタリアで、家庭内での読み聞かせを推進する
プロジェクトの受賞作品であることも考えると、
親が、子どもの傍にくっついて読むといいなぁと
感じる本で、知らないおばちゃんに読んでもらうのは、
きっといやに違いない…と思った。
おはなし会では使うまい。
ぜひ、ご家庭で。

絵本を子どもに読んであげることは、
それをもって、「しつけ」にならないことを願う。
それをしちゃうと、きっと本が嫌いになると思う。
こんなところで、批判しても仕方がないが、
絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵
この本は、「うちの子はこの本のおかげで悪さをしなくなりました」
なんてことが、帯に書かれていて、
悪ささせないための脅しの道具に絵本を使うのか…
と、がっかり。
子どもの悪さって、どれくらいのもん?と思う。

人の物を盗んだり、人や物を粗末にする大人にこそ見せれ〜。
(そうだ、今度、じっくり自分の為に見てみよう)

いまは、スマホのアプリで、鬼がでてきて脅すという
赤ちゃん用アプリがあると、話には聞くが、世も末である。
大人が、生の声でじっくり言って聞かせようや。
藁をもすがる思いは分かるけど。
昔の人は、5人も6人も
そんなものなしで子育てしてきたんだもん。
今も昔も、人は人。
機械ばっかりに頼っていると、きっと人じゃなくなるよ。