とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

憂い

何の罪もない人が、なぜ命を落とさなければならなかったのか。

テロにしても、戦争にしても…

ある雑誌の記事を読んで、
今のうちに、そう、早いうちに読んでおきたい
と思った本たちを以下に並べる。
どれも、自分の行きつけの図書館には蔵書あり。

原発のコスト――エネルギー転換への視点 (岩波新書) 欧州のエネルギーシフト (岩波新書)
新版 原発を考える50話 (岩波ジュニア新書) いま考えなければならないこと――原発と震災後をみすえて (岩波ブックレット)

その雑誌の特集は、現安倍政権に対する危惧。
原発国防軍改憲…日本の未来は
このままでは…という寄稿によるものだ。

その中の幾つかの記事に心打たれる。
誰がどう考えても、と、言い切れないところが
もどかしいが、このまま原発を残していいわけがない。
自分の意見としては、この雑誌の記事に、
納得であるし、賛成であるのだけれど、
一つだけ、この特集に残念だなと思う点がある。

それは、この特集に寄稿した人たちが、
みながみな、同じ方向を向いているように見えることだ。
こういう特集を組むのならば、相対する意見も
載せたほうがフェアであるように思う。
双方の考えを読んで、読者に委ねるという
そういう記事であったら納得できたろうし、
考えも発展できたのではなかろうか。

さて、それでは、緊急課題である原発について、
自分はどう考えてきたか…
正直言って、自分は電気使用量を削ることで、
原発再稼働は不要だ!という意思を、
九電さんに表しているつもりであるが、
果たして、原発ってものを、自分がどれくらい
わかっているというんだ?と自問すると、自信がない。

2011・3・11以来、世の中、真面目に
考えてきた問題のはずなのに…だ。
反省は必至である。
新聞も真面目に読まないこの体たらく。
これでは、原発反対を唱えることなんか
出来るわけないじゃないか。
ということで、心新たにして問題を考えて行かねば。
少しでも行動に表していかねば。

と、気になることは、全て岩波書店の本というところで、
あぁ、もうすでに私の情報の集め方が、
自分の好みっぽいものに偏っているなぁ。

数社の新聞の社説でも読めば、
なにか変ってくるんじゃなかろうか、と、
高校時代の社会の教師Kのことを思い出した。
正月の新聞を、駅に数社分買いに行くという教師K。

今更だが、そうやって、社会を見極める力を
養いなさいと教えてくれていたのだなぁ。

大事なことは、その情報の中から、
自分に必要なもの、自分を支えてくれるものを
選り分けられるかということだ。
何が必要で何が不要か…
判断するのは難しいが、
ちゃんと考えて選んでいかなければ。
憂いを感じるだけでは、前には進めない。
若い世代に対しての責任は、ちゃんととらねば。