とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

130626

ちょっと遠出をして、県立図書館へ。
開館直後から、昼食を食べにいったん外へ。
その後、上の子と合流して、再度入館。

結局、6時間半ほどいたわけで…。

館内で『リンゴの木の下の宇宙船』を読んだ。
リンゴの木の下の宇宙船 (新しい世界の童話シリーズ)
あと、昔話の本をあれこれ。
「水底の主ニッカーマン」を含む東欧の昔話集
『三本の金の髪の毛』(ほるぷ出版)や、
アフリカの昔話集
『キバラカと魔法の馬』(冨山房)など、
今は品切れの本を見つけては読んだ。
(この二冊は、表紙画像が見つからない)

月に一、二度行けるかどうか…という図書館なので、
(自分にしては、結構ぜいたくな一日になるのだ)
何を借りるかは結構悩むし、
とにかく、近隣の図書館にないものに手が伸びる。

結局借りてきた本は、近隣の図書館でも借りることができた
本かもしれない。一冊を除いては、恐らく。

ドリトル先生アフリカゆき (ドリトル先生物語全集 (1))
いろんな訳がでているけれど、やっぱりこれだな。
石井桃子さんの解説もついているし、
全集の一巻目ということもあって、
ドリトル先生の続きの巻についての解説もあり。

あと、チェコの作品。
『魔女のむすこたち』(カレル・ポラーチェク 岩波書店
カレル・ポラーチェクの本は、この本と、
『ぼくらはわんぱく5人組』(岩波少年文庫)しか、
翻訳されていないのだろうか。
それとも、アウシュビッツでなくなるまでに、
この二作品しか、書けなかったのか…。

本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)
霧のむこうのふしぎな町』を読んだ後だったからか、
午後、県立の子ども図書館から場所を変え、
第一閲覧室にて、なぜか目にとまった本。
この岩波新書、いいなぁ〜と思う。
子どもたちにも、読んで欲しい。
カレル・ポラーチェクのことも、この本で興味が湧いたのだ。

「あの日」からぼくが考えている「正しさ」について
3.11という日のことを、忘れてはいけないと
思っている人はたくさんいると思う。
揺れを感じない場所で3.11の午後、
ソファーに座って、恐怖を覚えながら、
ただ、TVにかじりついていた私だが、
忘れてはいないのに、でも、
じゃあ、あれから自分はどう変わったのか、
よく解らない。
この本のことは、知らなかったのだが、
半分は、高橋源一郎氏の3.11後の2011年の
つぶやいた言葉。(ツイッターで)
あとは、紙面などに載った文章。

ツイッターなんてのは、その一瞬一瞬なのだと思う。
過ぎれば、遅い情報で…
しかし、この記録は、とても貴重だ。
ご子息についての、たあいのない日常のつぶやきも、
あの震災の後の一日一日が、
どんな人にとっても貴重な一日であることが感じられる。

大学の卒業式が行われなかった際の、
卒業生への祝辞は、とても辛いが、
国難と言われたあの時に、あのようなはなむけの言葉を
贈られたのだなぁとしみじみ感じた。
素晴らしい先生だなぁと。

ツイッターの言葉を、わざわざ本に?という
第一印象をがらりと覆してくれた本。

岩波書店から先月出た
吉本隆明がぼくたちに遺したもの』も、
かなり気になっているが、
まだ、図書館に入っていなかった。