とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

130917

昨日、図書館で赤ちゃんたちと戯れる。
赤ちゃんたちの視線は、大変な力を持っている。
屈託のない、あの真っ直ぐなキラキラおめめで
じーっと見つめられると、
自分の中にある汚いものを、
早く捨ててしまわなければ…
「ごめんなさい」と、恥かしくなる。

そういう機会を、月に一・二度は持てることを、
最近は、とても幸せに感じている。
赤ちゃんや若いお母さん方の
お役に立てているとは言い切れないが、
子どもとのコミュニケーションのスタートを、
巧くきれなかった自分にとって、
これは、我が子への懺悔でもある。
「我が子のことはほおっておいて、
よそ様の子どもたちを可愛がっている」
と、冗談まじり(?)に旦那君や、子どもたちに
言われるのであるが…。

今日は、そういう子どもの力をいただく日でもあるので、
この本を借りることは、すでに決めていた。

家と庭と犬とねこ

実は、この本の続編『みがけば光る』が
明日(9月19日)、出ることを知った。
この続編をプレゼントしたい方がいるのであるが、
明後日お会いするのに、どうも、間に合わなそうである。
河出書房新社様、どうか、予定どうり19日に
出してくださいまし。

石井桃子さんという方の『幼ものがたり』は
とても面白い本である。
そして、少しだけ昨日借りた
石井桃子さんのエッセイ集『家と庭と犬とねこ』を
読んだのであるが…
なんと痛快な本!!
大変面白いので、ゆっくり読もうと思って借りてきたのに
頁がどんどん先に進んでいってしまう。

五月に出たこの本のことを、知ってはいたのだが、
買うに至らなかったのは、この本の装丁だ。
出版社も大変なのだろう。
最近、こういったソフトカバーの本が多いように思う。
でも、この本にはかっちりとした表紙や、花布が欲しい…
と、とてもがっかりしたのだ。
昨日、中断するときに、しおりはついているのかな?
と思ったら、素敵な青(ロイヤルブルー)のしおりが
ついていた。
実は、文字の色も青で、本当にすてきなのである。
だから、カチッとした表紙と、ロイヤルブルーの花布が
ちらりとのぞいていたら、もっと石井桃子さんっぽい
と思ったのであるが…それは、それで、本の値段が
上がってしまい、きっと買うことは出来なかったろう。

しおりを移動しようとして、このしおり、まだ
一度も使われていないな…と気付く。
こんな面白い本なのに、まだ、だれも?
新刊の本のしおりは、綺麗に収まっているし、
何冊も積まれて押さえられているので、
その形は引っ張らない限り維持されていることが多い。
そのページにしおりの圧し型がついていることも。
新刊棚にあったわけではないので、
もう、すでに数人は読まれていると思っていたのだが。
本のしおりとは別に、マイブックマークを使うような方が
この本を読んであったらいいなぁと思いながら、
図書館の本を開く。

それにしても、本の値段って、上がったなぁ。
消費税が上がったら、また、購入を躊躇することが
増えてしまうだろう。