とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

特筆すべきは

4時前に目が覚めた。
布団に入ったのは11時頃だったのに、
なぜこんな早朝に、それも目覚めがよいのか…。

脇明子:著『読む力は生きる力』をじっくり再読。
第一章を30分ほどかけて読む。
本を読むことはなぜ必要か
なぜ、子どもに読書を勧めるのか
今一度、しっかりと考えてみようということで。

昨日、図書館での講座を受けて、かなりの刺激を受け、
それで、ちょっぴり興奮状態なのかもしれぬ。
早朝からすっと、この本に手が伸びた。

一度、図書館で借りて読んだ後、
これは、持っておくべき!と思って、購入し、
ぱらぱら開くことと、巻末の取り上げた書物のリストを
選書の材料にはしていたが、
改めてじっくりは読んでいなかったなぁと思って。

今の子どもたちを取り巻く環境は、
私たちが子どもだった時代とはがらりと変化している。
大人は、子どもたちに、生きていくのに必要な
生活文化を、日常の生活の中で手渡しているか?

そもそも文化とは何ぞや?
人間の生存に必要なものは、
衣食住に加えて、
自尊心つまり、
「自分には生きていくだけの価値がある」と思うこと。

これは、清水眞砂子氏や宮崎駿氏もよく言われる
「人生は、生きるに値する」ということだろう。

もはや、大人は、伝えるべき文化を持ち合わせていない。

身の回りの物事を楽しみ、生活にちょっと手間をかけて
彩を添えることは、人間にささやかな自尊心を
与えてくれます。 中略 読書の楽しみもその一つなのです。

本文より抜粋。

優れた本は楽しんで読んでいるだけで、
書いた人の人間性や、出てくる登場人物たちの人間性を、
知らず知らずのうちに手渡してくれます。

本文より抜粋。

心に刻んでおかねば!と思う言葉、文章が
数多く記載されているのであるが、

文化の伝承というのは、
なにも義務感にかられて肩肘場ってやることではなく、
いいものを貰った喜びをもらった喜びを
おすそわけしたくなるような、
そんな小さな思いの集積にほかならないのかもしれません。

本文より抜粋。
ここんところ、自分には特に、響いた点。

そして、脇氏は第一章をこう締めくくる。

自分が本当にいいと思う本を子どもに手渡し、
楽しんで読めるように手を貸すこと―――
それが、生活文化を失った時代の私たちが、
子どもたちのためにしてあげられる、
数少ないことのひとつなのではないでしょうか。

では、私のやるべきことは?
まず、本当にいいと思う本を私なりに選ぶこと。
そして、本を楽しめるよう手を貸すこと。

本当にいい本とは??
子どもが楽しんで読めるようにするには??
それについては、第二章以降に書かれているのであるが、
また、別の機会に。

弁当&朝ご飯の支度をしなければならないのでね。