とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

人間だからね

見なきゃいいのだろうが、鬱陶しい。
また、鬱陶しいと、気にしている自分も面倒臭い。
何がって…フィギュアスケートのニュースが。
優勝した町田君と、不調の高橋君と、帰国したって。
お帰りなさい。

2005−06シーズンから男子フィギュアにはまっている
私には、
今回の高橋君の様子を見ると、頭をよぎることがいくつかある。
私はテレビでしか、試合を見たことがないし、
フィギュアスケートのショーですら、
一度しか見たことがないし、
あれこれ、雑誌を買って読むほどの熱心さもないし、
ただただ、録画した競技プロの中から、
お気に入りを見つけて、繰り返し見るというような
軽ーい、浅ーいファンなので、見当違いも甚だしい
かもしれないが…。


一つは、バンクーバー五輪シーズン。
怪我からの復帰の高橋君のスケーティングが、
なんか以前より滑らかな気がしたこと。
復帰後、四回転に苦心していたこと。
そして、復帰前の高橋君と、なんだか
違って見えた物言いや、佇まい。
インタビューなんかでも、焦りみたいなものを感じなかった。
それは、五輪に出場できると信じていたのか、
それとも諦めの気持ちもあったのかは、
わかるはずもないのだが、とにかく、
2008年ワールド前の高橋君とは、別人のように見えた。
今の高橋君、ここ2シーズンあたりの彼とは違って見える。
(スケートという意味ではなく、インタビューとかのね…)
バンクーバー前の、高橋君とかぶる。

それから、オリンピックシーズンのスケートアメリカってことで、
インフルエンザにかかって不調の波にのまれてしまった
トマーシュのことをどうしても思い出す。
スケートアメリカの前のボンパール杯では、
いい試合が出来ていたのに、アメリカで落とした調子は
結局、オリンピックまで上がることがなかった。
あの年、トマーシュは繰り上げでだったか、
グランプリファイナルに出場し(日本だったね)
四回転だけは綺麗に決めて、あとはグダグダに…って試合だった。

まぁ、これだけではないのだけれども、
フィギュアスケートって、誰もが、試合の時に、
最高の出来が出来てきたわけではないし、
ここぞというとき最高の演技を残せる人の方が、
珍しいなと私は思っている。
2008年に世界王者になったジェフリーだって、
前年は、最終滑走で残念な出来だった。
ショートは凄く良かったのに…だ。

一日一日、調子も変わるし、同じようにはいかない。
それは、誰だって、そうだろう。
同じ一日なんて、人間ありえないでしょう。
平凡な生活を繰り返しているような一般市民だって、
毎日いろいろあるわい。

スポーツ選手なんて、もっといろいろあるだろう。
風邪だってひくし、小さな怪我だってするだろう。
前日と同じような練習なんて、出来ないと思う。
だって、練習して、自分の力を伸ばしているのだもの。
前日と、全くかわらないコンディションなんてありえないのではないの?

高橋君が、四大陸選手権で7位だった。
世界選手権で6位だった。
スケートアメリカで、台乗りできなかった。
それは、ファンとしてはかなり哀しいことではあるが、
素人目には、高橋君の今季の滑りは
これまでとは違うものがあるように思われる。
スピードかな…滑らかさかな?

もともと、私はラフマニノフとか、ノクターンとか好きで、
ヒップホップとかマンボとかは、
なんか笑っちゃって、あまり繰り返し見たいとは
思っていなかったくちなので、
今回のビートルズメドレーについては、
こんなプログラムもってこられちゃあ、
時間がどれだけあっても足りんわいと思っている。

ジャンプは大事な要素だし、なにより、降りられずに
高橋君が一番辛いのだろうが、
そりゃぁ、やっぱり、滑りのスピードが変わってくれば、
物理的に見ても、ジャンプを今までと同じように
おりることは、難しいだろう。
怪我から復帰した時とは、高橋君の体力も違うだろうし、
あれから4年経っているし。

でも、やっぱり期待してしまう。
あのスピードのまま、降りるジャンプを
ものにしてくれるだろう。
バンクーバーの時、四回転での転倒が、
かなりひどい転びかただったにもかかわらず、
そのあと、なんでもなかったように滑った高橋君が、
全日本までには見られるだろうと思っている。

そりゃ、簡単じゃないよねぇ。
オリンピック、誰だって、狙っているでしょう。
誰にだって、ソチオリンピックというのは、
最初で最後なのだしね。

ファンは応援することしかできないし、
高橋君のファンがオリンピック出場を祈っているのと同様、
他の選手のファンも、そうなんだと思う。
みんなに出て欲しいけれども、そこは、オリンピック。
枠ってものがあるから仕方がない。
枠に限りがあるのなんか、当たり前だし。
最終的には、ソチオリンピックの金メダルなんて、
一個しかないんだし。

2008年や2011年のワールドを思い出すと、
ここで終わりじゃないねという気持ちにもなるし、
それでも、やっぱり半分は、高橋君の年齢は、
関係ないんだろうか?という不安もある。
戦わなきゃならない選手の状況も、変わっている。
だけど、どれだけ外野があーだこーだ言っても、
滑るのは高橋君なのだ。
完璧な演技を求めているのも、高橋君自身のはず。
ファンは、黙って、祈るだけだ。

なんか、支離滅裂な文章で申し訳ない。
何が言いたいかって…
まだ、グランプリシリーズ初戦が終わったばかりなのに、
これじゃぁ、全日本選手権まで
心臓がもたないよぉってことである。
人間だからね、やっぱり、誰だって応援している選手には、
思い入れはそれぞれあるでしょうよ。
だけど、スポーツだからね。
おてて繋いでみんなでゴールなんて、
競うスポーツにはあり得ないんだって。
結果は結果として受け止めなきゃ。
選手だって、受け止めて、前を向いて進んでいるはず。


それにしても、ビートルズメドレー!!
ジャンプが決まったら、ステップと、コレオシーケンスは、
物凄いことになるんじゃないだろうか。
間違いなく、歌子先生も泣いて下さるだろう。
私らファンも、泣く準備は出来ている。
(というか…涙はとっくに流してしまっているが)