とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

熱し易く冷めやすい

むか〜し、占いで、
B型ふたご座は、「熱し易く冷め易い」と書いてあるのを見て、
当っている…と唸ったことを覚えている。
波のふり幅が酷いのは、自分でも知っている。

ドツボにはまったと自覚してから20日間、
映像にどっぷりつかりまくっている自分が恨めしい。

そう言えば、本好きの私は、学生時代よく
本を読んでいたが、友達に借りた
ファミコンドラクエにはまり、
何週間も本から離れていたことを思い出した。
ドラクエⅢのエンディングなどは、
一人、涙しながらクレジットを見た。
何て、アホな私…と思いながらも。

若い頃『赤毛のアン』は読んだが、シリーズ通して
読むまでのファンではない。
それは、アニメの『赤毛のアン』を先に見てしまったから
なのだろうと思う。
ギルバート・ブライス…カナダには、こんな素敵な
男の子がいるのかぁと子ども心に思ったねぇ。

で、『花子とアン』である。
今日、舞台が山梨から東京に移った。
HPには、おじいやんの石橋蓮司さんクランクアップの
写真等がUPされたけれども、
窪田正孝くんのクランクアップの話はないので、
まだ、登場する場面はあるはずである。
これからはなは、村岡印刷さんとの恋物語が進んで行くはずで、
そんな中、朝市はどういった役どころになっていくのか??

コメントをいただいていて、自分もなんでかなぁと
思ったので、少し、思ったところを書いてみる。

花子とアン』を楽しみにはしていたけれども、
子ども時代はいいか…と思って、一週目は見たり見なかったり。
実は、1回目は見逃していて、私が見たのは、
朝市がはなに石板で叩かれるシーンから。
これは、『赤毛のアン』では有名なシーンであるからして、
なんだ?これは??
とここで、違和感を感じたのであった。
こういう、『赤毛のアン』のシーンが、はなの物語に
練り込まれていることが、違和感というより、不快であった。
というのは、私が見たかったのは、村岡花子さんの生涯
であって、脚色しすぎている物を見ると、
村岡さん自身のイメージが崩れそうで嫌だったのだ。
『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』、『アンディとらいおん』や
『ごきげんならいおん』などを訳した村岡花子さんに、
余計なイメージをくっつけたくなかったのだ。

間もなく折り返しに到着してしまう『花子とアン』だが、
これは、フィクションのドラマとして作り上げるならば、
せめて、名前をちょっといじって欲しかったなぁと今でも思う。
モデルとしての村岡花子さんだったら良かったのに。

村岡花子さんの生涯を案に、フィクションとして、
作り直されるということならば、納得しなければならないだろうが、
実在しない、モデルのいない、この幼なじみである木場朝市を、
どういう意図で、作り込んだのか?
というのが、気になるところだ。
わざわざ作り込んでいるのだから、それなりの役割があるだろう。
ヒロインの相手役ではないことは、解りきっているのだが、
山梨限定、結婚までのヒロインのロマンスの相手?と思いきや、
なんと、結局、彼の想いすら、はなには届かないまま舞台は東京へ。

結局、朝市という人は、悩んでいるはなの背中を押す役でしか無いのかな?

子役の朝市とはなが、教会の本の部屋に忍び込み、本を読み、
その部屋から逃げるというシーン、あのシーンは良かったなぁ。
あのシーンを見せられて、はなが、朝市の気持ちにも気づかず、
ときめきも感じず、なんてのがあり得るの?と思う。
赤毛のアン』を翻訳して、日本の読者にあのきらめくような
素敵な物語を伝えた女性が、想像の翼を持ち続けた女性が、
すぐ傍にある愛情に、気づかないなんてそんな、鈍感な女性のはずが
ないじゃないの?!と思うのだが。

あ、話が違うところへ進んで行こうとしている。

朝市という人物の違和感が、
「どうしてわざわざこの人を作り込んだ?」というものに変わり、
わざわざ作り込んだのだから、そのドラマ中での存在は、
きっと大事なものだなというふうに感じていたところで、
土曜スタジオパークをたまたま見てしまったのだ。
実は、もっと早くに、HPを見て、
朝市役の窪田正孝という俳優さんであることは知ったのだが、
朝市と、土曜スタジオパークの窪田くんのギャップ。
それから、話している声が、演技の時とかなり違って聴こえたこと。
なんだか面白そうな人だと、ネットサーフィンしたのがいけなかった。
これまで演じた役を、動画でいくつか見て、それでKO。

ネットっていうのは、恐ろしいねぇ。

花子とアン』では、木場朝市だし、
下流の宴』では、翔ちゃんだし、
僕たちは世界を変えることができない。』では、矢野君だし、
いろんなドラマの犯人役も、それぞれに違う人で…。
そういう風に見た俳優さんが、今まであまりいなかったので、
それで、引き込まれてしまった。

二十日間で、いろいろ見たのだけれど、
全部が全部、すごいぞ窪田くん!ってわけではないが、
とにかく、その登場人物として魅せてくれる俳優さんなのが嬉しい。
ちなみに、お気に入りは、TVだと
網島ケイタ、緒方章、やっぱり外せない翔ちゃんと、倉田さん、
重盛、光。
椎名高弘、野呂優人、山之内信吾なんかの犯人役も好きだ。
それから、夏に始まる黒崎さんも。
映画だと
洋平、健一さん、庄次郎、黒永勇人
映画はまだ観ていないものが多いけれど、
福田良太は恐らく、お気に入りに入るだろう。←まだ観ていない。

矢野君は素に近いんだろうか?…あれは、演技してるんだろうか?
と思わないでもない。
好きな役だけれど、あれは、なぜか、窪田くんと思って観てしまう。
ドキュメンタリーっぽいからかな?

ペラペラしゃべるってのもいいけど、
言葉なしの演技で伝わってくるのが多いから嬉しい。
今度は、何をやってくれるだろう?という期待が大きい。

むかーし、上川さんの陸一心を観て、感激したみたいに、
本当にいろいろ演じて欲しいと思う俳優さんだ。
あと…ドラマもいいけど、映画、いろいろやって欲しい。
それから、舞台も観てみたい。
NHKのドラマは、なぜか、好きだなと思っている。

多分、演じている役が、いろいろと、
私の個人的好みにマッチしているという点もあるかもしれない。
そつなく生きてる人よりは、どうも不器用な方がいい。
そして、そういう役を演じている彼に凄く納得する。
例えば、窪田正孝という役者が好きだと思って観ていても、
知らないうちに、翔ちゃんにイライラさせられたり、
光が本をもっている手が気になったり、
洋平に、大丈夫だよ〜、って声かけたくなったり、
椎名高弘とか、五十嵐先生にムカムカしたり、
朝市に、今だ、早く告白するんだ!!なぜ、言わんのかっ?!
と、ため息が出たり…。
そういうところか。

あ、何が書きたいのだか、解らなくなってしまった。
とにかく、声とか、間とか、ギャップとか、涙目だとか…
「なんで?」とか個人的に「なんで?」集を作りたいくらい(笑)
まぁ、何だか解らないけどツボだったのである。
B型ふたご座の私が、いつまでこの熱をもっているかわからないが。
でも、彼の30代、40代も楽しみだぁと思う。

すんません、まとまらず。
とにかく、まだ熱が上がったままである。
どれくらい高い熱かというと、
この人にこの役をやらせたい!という本を見つけるまで、
図書館でずっと本を読みあさっていたいと思うくらい。
なんなら、脚本の書き方なんぞを教わって、
自分で書いて、これやってくれ!と言いたい、と思うくらい。
(想像の翼〜〜〜)