とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

ドラマの原作本

STもあと3話かぁ。
赤城さんの回が終わって、そのあとこちらを読んだ。
ST 赤の調査ファイル (講談社ノベルス)
復習ですな。
これ、原作の方が面白かったなぁ。
翠さんの回の原作も、読まずして見てしまった。

やっぱり、一冊の本を1時間ドラマにっていうのが、
難しいんじゃないかと思う。
慌ただしく過ぎていき、白さんのアタフタぶりと
赤さんの絞り出すような「ざんねんだぁーーー」だけが
記憶に残るようなドラマで…
映画化って、なにをやるんだろうか?オリジナル?

で、昨日から今日にかけて読んだ本。
Nのために

窪田くん演じる成瀬って、どういう人だ?と
ドラマまで待てなかったのでね。

湊かなえ=『告白』の人なので、
本には手を伸ばさず…と思っていたのだが。
こういうのを、好きな他人って、いるんだろうか。
宮部みゆきあたりを読んだことはあるが、
最近のこういうミステリーを書く女性作家に
手を伸ばしたことがなかったので、
新しい分野へ、興味を持たせてくれた
窪田くん、ありがとう!
と、言いたいところなのだが…

杉下希美のまわりにいる3人の男性N、
成瀬・安藤・西崎に
既に決まった3人の役者さんを充てるとしたら、
今のままでいいのか?と思わないでもない。
私の中では安藤が小出さんだな。
西崎に兄やん(賀来賢人くん)。
成瀬が窪田くんと知って読んでしまったので、
成瀬は窪田くん…なんだけど。
原作読んで、希美と成瀬を、
どんな風に二人が演じるのか、それが、
気になるところである。
成瀬が兄やんで、西崎が窪田くんでも面白そうだ。
でも、やっぱり安藤は小出君。
私の中では。

っていうか…原作、読後感がイマイチな感じ。
最後の希美の10年後の文章に、戸惑いを感じる。
真相を知っているのは、希美じゃないのか?
あと、成瀬より、安藤、それより西崎のほうが、
重要な役のように思うのだが…。

それぞれがそれぞれのNのために
っていうのは、なかなか興味深いけど、
これを、ナレーションやセリフなしに
表現するとしたら、難しいドラマになりそう。
それぞれが一人称でかかれた本文は、
読み易いけれども、セリフ部分だけでは
誤解しそうな所も多い。
きらいじゃないし、STとも違った雰囲気で
ある意味、窪田くんには成瀬ははまり役かもしれん
とも思うけれども。
さぁ、どんなドラマになるやら〜。

このところ、児童書から離れたものを読んでいるけど、
二、三冊一般向けの小説を読むと、
児童書をゆっくり読みたくなる。
殊に、昨日『Nのために』を読み始める前に、
こちらを読んでいたので、
石井桃子のことば (とんぼの本)
心が揺らいだ。

何が違うのだろう…
読後感がいいんだよなぁ、児童書、とくに
古典、ロングセラーはねぇ。
石井桃子のことば』
初期の岩波少年文庫の背表紙がずらり…の写真が
見ているだけで幸せな気分になるんだ〜。