とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

惚けている

朝から『蜩の記』を鑑賞しに行って、
帰って来て惚けている。
自然の中に溶け込んで行ける、静かな、
しかし心を揺さぶられる映画だった。

やっぱり小泉堯史監督の映画は好きだ。

所々スクリーン一面を締める山々の姿や、
風に吹かれる竹の葉や稲に、ホッとする自分がいて、
やっぱり私は日本人だなぁと思う。
秋谷と正三郎が畑仕事をしているシーンを見て、
人間も自然の一部…と、胸が熱くなる。

若い友人を誘って朝一の上映を観に行ったのだが、
二人で惚けたようになって、昼食もとらずに
歩いて帰り、途中で別れた。
彼女も、風景のカットが好きだったようで、
余韻にもっと浸っておきたいねと話して別れた。
いい映画だったなぁ。

ひとしきり惚けて、『雨あがる』を観ようかと思う。