とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

141008

村山籌子作品集〈1〉 リボンときつねとゴムまりと月
村山籌子さんのおはなしの中で、
「おねぼうなじゃがいもさん」を何度も語ったが、
この時代の言葉を、子どもが聞いて
理解できるのだろうか?と思わないでもない。
けれども、このユーモアのある短いおはなしは、
この言葉づかいがあって、より面白いと思うので、
そのまま語っている。
意外にも「おねぼうなじゃがいもさん」を
園児さんにも楽しんでもらえたので、
他にも面白いおはなしを語れたらなと、
この本を借りてきた。
実は、福音館書店からでている
↓『かさをかしてあげたあひるさん』
かさをかしてあげたあひるさん―村山籌子おはなし集 (福音館創作童話シリーズ)
は、持っているのであるが、JULA出版局から出ている
ご主人の村山知義さんの絵が、自分の好みでもあり、
図書館から借りてくることに。
おはなしは同じものもあるが、別のも楽しめる。

行きつけではないところの図書館へ。
虫のお知らせ
児童コーナーの新刊にあった。
おのりえんさんのおはなしは、好きである。
特に、
なきむしおにごっこ (おはなしバスケット)とか、でんでら竜がでてきたよ (おはなしランドくじらの部屋)
借りてきた本は、もう少し上の学年の子かな?
昨晩、娘と一緒に夜寝る前に声に出して読んでいたら、
娘が、オケラを知らないというので、へぇ〜〜〜と思った。
オケラ見たことないのかぁ…と思っていたら、
実に本物そっくりの絵が挿絵にあって、
娘が気持ち悪がっていた。
挿絵が、絵本で虫と言ったら出てくる人の中の一人、
秋山あゆ子さんの絵だからリアル。
おはなしは不思議な世界。
ちょっとだけコロボックルをイメージ。
二十歳の娘に読み聞かせ…私、何やってんだか。
しかし、人の声を、それも、こういうおはなしを
訊きながら寝ることは、大変気持ちがいいらしい
いつか、私が年をとって、例えば寝てることが一日の
大半を占めるようなことがあれば、
誰かに本を読んでもらったら幸せだろうなぁと思う。
そう考えたら、病院やホームに本を読みに行くことは、
誰かが待っていることかもしれないな。

それにしても、子どもの本って、何て楽しいんだろう。
なんで、子どもの本ってジャンル分けされちゃうんだろう。

8日その図書館で、『ラモーナとおとうさん』を読んで、
ラモーナとおとうさん―ゆかいなヘンリーくん
あまりにリアルな家族の描写に、喜んだり悲しんだり。
気持ちが揺さぶられて、子どもだましではないよなぁと
感心した次第。楽しいだけでは、終わらないんだよね。
ラモーナのおとうさんの、
「完璧な家族なんてない。それを求めて生きてはいるが」
的な言葉が、そうだよね、そうだよねと、
許してもらいつつ、でも頑張ろうと思わせられ、
子どもの時に、こういう本に出逢うことは、
生きてることが、楽しく感じられるのではないかと思う。
大人の私でさえ、私を肯定された気分になったのだもの。
ありがとうって気持ちになって、本を閉じた。