再読のつもり
平野啓一郎氏のエッセイ&対談集
『「生命力」の行方――変わりゆく世界と分人主義ーー』(講談社)は、
一年ほど前に出た本で、去年の11月、この本を2冊購入した。
一冊はもちろん、自分用に。
もう一冊は、若いお友達に。
エッセイも対談も、少しずつ読んだ。
とくに、対談は、あっちからこっちからというふうに、
順番どおりではなく、特に興味を持って読めそうなものから。
ただ、そのとき、『決壊』がでてからの高橋源一郎氏との対談は、
『決壊』をまだ読んでいなかったので、パラパラ見るくらいで、
『決壊』を読み終わってから読もうととっておいた。
そのことを、忘れていた。
ベッドの枕元に並べている本の中に『「生命力」の行方』は並べていて、
時々、短めのエッセイを読んだりするのだが、
今回、そういえば!と例の対談を読んで、大変面白く、
その他の対談も再読するという就寝前の読書タイム。
昨日読んだ、森達也氏との対談も、大変感じ入るところがあった。
昨年読んだはずなのに、今回は、森氏の言葉も平野氏の言葉も、
初めて読んで、感激した!というような気持になった。
数年前の対談なのに、今の社会のことが、わかっていて、
こんなことを話していたのかしら?とおもう様なところもあり、
この人たちの発することは、自分の問題として、
考える必要があるような気がする。
人間社会に生きているのだから、これは、必須だろう…という気持ち。
再読のはず、再読のつもりなんだけれども、
どうも、初めて読んだ時は、深く考えないで読んだようだ。
8年続けたパートを止め、新しい場所で働くのに、
これまでとは勝手が違って、自分で思うより、
実際は、余裕がなかったんだろうなぁと思う。
再読してよかったぁ。他のページも読み進めよう。