奇蹟の青
数日前、娘が急に帰ってきて、二泊して昨日戻って行った。
戻るときに、寒いので毛布が欲しいという。
買えば?と言ったけれど、自宅にある肌色ピンクの毛布を
持っていきたいというので、車に積んで、送って行くことに。
毛布の、縁どりの布を縫いつけている糸があちこちほつれていて、
布がベロンと外れているところもあり、
あんまりなので、粗く縫い付けた。
新しいのを買えばいいのに
その毛布は、私が一人暮らしを始めた時に、
母がもたせてくれたもので、
と移り、そして、今のマンションへと私と一緒に今まで28年間も
生活してきた一枚だったから。
一生使ってやると思っていたのに、あっさり持っていかれた。
娘がひとり暮らしの間くらいは貸してやるか…。
車で送り娘を下ろして、Uターンしてきたら、娘が出てきていて、
「授業の前に市立美術館に行きたいけん、どっかバス停でおろして」
という。ちゃっかりしている。
前日、その特別展示
大変興味深く説明してくれていたので、
博多駅まで送って行き、私は自宅へと帰った。
その藤田美術館所蔵品の展示が、どれだけ面白かったのか知らないが、
S氏が娘からLINEが入ったと教えてくれた。
「やべぇ美術展楽しすぎて遅刻しそうw」だそうな。
本当に、変わった子である。
でも、その曜変天目茶碗の奇蹟の青!には、
やっぱり、私も惹かれるのであった。
ポストカードがあったら、買ってきてねと頼んでおいたが、
あったともなかったとも言ってこない。
もちろん写真もとれないだろうし、
HPの写真を見ながら、実物の青は、どんな青なんだろうと
想像だけしている。
奇蹟の青!だもんなぁ…いい色してんだろうな。
青好きの気持ちをくすぐるわ~。