とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

文學界 又吉効果

文學界、異例の再増刷 累計4万部
というニュース。

今、店頭にないそうですな。
アマゾンも、昨日品切れになってたし。

でも、図書館には並んでいた。
それで、12時半ごろから二時間ほどかけて
その、80ページ弱を読んできた。

太宰が好きって又吉氏だし、純文学の人
ってイメージだったので、
どんな文章を書くんだろう?って、気になって。
芸人・又吉も、好きだから、余計に気になって。

読後感は、うーん…うーん。
言葉のチョイスは、好きな感じだったけれど、
一人称で、しかも、漫才師ってなると、
徳永が、又吉で現れて、これはいかん…と
まず、最初に思った。
全く、違う設定で読んでみたいなぁと思う。

会話が凄く、面白い所と、
心情を会話文で細かく説明しすぎじゃ?と
思うところがあって、ときどき、
先輩のセリフが、くどくて読み飛ばしたくなった。
行方不明の先輩と出会ったところから最後まで、
なんじゃそりゃ?な、展開。
それは、芸人というか、そういう先輩だというのが、
わからないでもないんだけれども…
徳永がずっと、憧れて、彼だけを見上げてきたのに、
そういうところを見せて終わりなんか…
と、あーあ…な終わりだったように思う。
ばっかで〜い!と、笑い飛ばして
「あー面白かった」では終わらないところが、
上手いような、期待はずれなような…。

でも、気になる小説を、早速読めて、
今日の二時間は、気持ちもいろいろと揺さぶられ、
よい心の体操になったと思う。

願わくば、その小説の「ぼく」が
又吉氏とは、似ても似つかぬ人物像である小説を
次回は頼みます。
固過ぎなかったところが、私的には少し物足りなかったかな。
「純文学大好きな人の文章」を期待した割には…という感じ。

ちょっと気持ちが下がり気味だったので、
社会人大学人見知り学部 卒業見込 (ダ・ヴィンチブックス)
を借りてきた。
この三連休、これで、笑おうと思う。

あ、娘の成人式だった…ごめん。
いや、でも、だからこそ、これを読むっていうのもありだ。

比較するわけではないが、
若林氏と又吉氏は似ているようで、全く違うと思う。
でも二人とも、ますのさんや大吉先生と同様、
大好きな芸人さんである。
布団の中で、にやにやしながら読むぞ〜。