とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

今更ですが

お正月休みにSWITCHインタビュー達人達
年始スペシャルがあって、大変興味深く見た。
このSWITCHインタビュー達人達という番組は、
私にとっては大変当たりはずれのある番組で、
録画して何度かリピートするものと、
最初の10分間くらいで挫折するものがある。

保存版だ!と思う物だけ残そうと思うのだが、
いつ、自分の興味が変わるかわからないので、
とりあえず、全部保存しているのであるが、
これまで、これは!とおもったのがいくつかある。

初めてこの番組を知ったきっかけは、
この新春スペシャルにも出演した平野啓一郎氏である。
平野啓一郎(作家)×野口健アルピニスト)の対談を見たのが最初だと思う。
これは、何度も繰り返し見た。
高見沢俊彦THE ALFEE)× 林英哲(和太鼓奏者)も面白かった。
佐渡裕(指揮者)× 羽生善治棋士)も、凄く良かったし、
姜尚中(大学教授・作家)× 是枝和裕(映画監督)は、
すごく心の奥深くに突き刺さるものがあった。
野村萬斎狂言師)× 市川猿之助(歌舞伎俳優)も面白かったなぁ。
今年度になってからは、
浦沢直樹(漫画家)× 佐野元春(ミュージシャン)
所ジョージ× 高橋智隆(ロボットクリエーター)ときて
竹内洋岳(プロ登山家)× 篠宮龍三(プロフリーダイバー)に引き込まれた。
夏場はあまりヒットしなかったのだが、
バカリズム(お笑い芸人)× 森山直太朗(シンガーソングライター)
阿川佐和子(作家・エッセイスト)× ふなっしーご当地キャラ
の二回は、アンコール再放送があったのもうなずける。

なんとなくであるが、こういうインタビュー番組とはいえ、
最近は番宣みたいなことになっているものがあって、
それに関してはあまり面白いなぁと思わない。

1月3日の新春スペシャルでやった、
羊さんとニコライ・バーグマンも面白かったのだが、
やっぱり、若田氏と平野啓一郎氏の話は面白かった。

若田光一氏は、お話がとても上手だなぁと思う。
聞いていてとても気持ちがいい。
飾り立てない言葉で、嘘がないと思う。
やっぱり、宇宙に飛んでく人は、そういうものも、
磨かれているのだろうなぁと、ため息が出る。
そして、そんな若田氏に会いたいと思わせる小説を
宇宙に飛んだこともないのに、書いちゃう平野氏も、
やっぱり凄いわぁとため息が出る。

平野啓一郎氏は、芥川賞を受賞してからこっち、
(もう15年以上になるかぁ)
気になる作家の一人なのだけれど、
実は、若田氏が読んで、平野氏に会いたいと思ったという
『ドーン』を読んでいないのである。
『ドーン』と言えば、なぜか、若林正恭氏の顔がちらつくのだが、
その若林氏も絶賛していた『ドーン』を、なぜ
私はこれまで読んでいないのか…。
※とみいは若林正恭の偏屈っぽい所や
人見知りをこじらせているところが好きである※
若田氏と平野氏の話をききながら、
あー…読まねば!と思ったのである。
未だ、読んでいないけれど。

ドーン (100周年書き下ろし)

図書館では、何度か探し、その度に探し出せない。
在架にはなっているのに、あるはずの棚にないのである。
明日は絶対探し出して、借りてきたい。
だって、在架なのだもの!
そして、平野氏と言えば、今月の雑誌『新潮』に掲載の
長編評論「『仮面の告白』論」
これも、ぜひ読まねば!!