とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

風に立つ

『風に立つライオン』の映画試写会に
いくことができ、昨夜見てきた。

三池監督は、私の頭の中でアクションというか、
バイオレンス的な感じが強い人で、
十三人の刺客』を見た時は、
凄いとも思ったけれども、ここまで??とも。
まっさんの小説を映画化というと、
素人的には、是枝監督とかいいんじゃないかと
思い浮かべるんだけど、
バイオレンスの三池監督、その人が撮る
『風に立つライオン』って、どうなるんだろう?と、
結構、興味深い所ではあった。

凄く良かった。
残るシーンが多かったのは、無駄な音楽がなかった
からだろうなぁと思う。
アフリカのコウイチローさんの日々の中に、
友人青木、元恋人、ガイドさんの思い出話が
入ってきて、いい感じで緩急がついて、
2時間越える作品だったのに、あっという間だった。
どの人にも、さまざまな思いがあって、
辛くても生きてく、辛くてもしあわせというのが、
人間なのだなぁと感じた。
アフリカの内戦とか、東北の震災のことも
絡めてあって、
コウイチローさんの「がんばれ!」は、
自分を鼓舞することばだったけれども、
あのセリフで、三池監督は見ている者に
「がんばれ!」を贈ってくれたと思うし、
考えるきっかけになると思う。
若い人にも、見てもらえたらいいなぁ。

4年前の今日の日を、考えるのに、
いい映画を観たなぁと思う。
『風に立つライオン』小説も読んでみたい。