とみいよむよむにっき

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火花25万部

又吉先生と言わねばならん。
字面が大吉先生とちょっと被る。

又吉直樹の『火花』
単行本の表紙は、かなり攻めている感じがする。
実物は見ていないけど。
文藝春秋刊ってところは、まぁ、
そりゃ、そうか…なのだけれど。
目立つ。
パッと見、白壁に赤い布を被った人が
よっかかって座ってるみたい。
そして、目立つのは、小さい文字なのに、
又吉直樹という名前だ。
タイトルはデカいのに、赤い布(勝手に布にしている)
に被っている黒字だし、細い字体なので、
ぐわっとくるようなインパクトではないのだが、
白地に小さく、だけどあんな位置に「又吉直樹」は
目立つだろう…やるね…。

増刷かかって、25万部らしい。
これも、文學界が増刷された効果と
同様な効果なのか?
文學界を増刷たらしめた又吉先生の小説
第一作目だから、読んでみるわ!という人が
多いのだろうなぁ。
本屋で装丁は楽しむが、私はもう読んだし、
中味に関しては、はずれとは言わないが、
期待したほどではなかったので、これは買いではない。

しかし、又吉先生、えらいわぁ。
世の中、活字離れが酷いって言ってるのに、
又吉が書いた小説ってだけで、文學界も増刷させ、
ほんの2か月で単行本化されて25万部なんて、
凄い話だわ。
これで、活字嫌いな人も、ちょっと本に手を伸ばすのであれば、
万々歳だわねぇ。

私は次回作を楽しみに待とうと思う。
芸人や漫才という、彼のテリトリーから離れたところを
書いてくれたら、読みたいなぁと思う。

それにしても、25万部かぁ〜。
こういう本の売れ方って、本物なんでしょうか?