とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

そこにある時間がもったいない

読みたい熱の持続は難しい。
次々に、あれを読みたい、これを読みたいと
思ってしまうからかな。

気になる本のカテゴリだけれど、
今回は本のタイトルを挙げるわけではない。

気になっているのは、「そこ」に置いてある本、
の事である。
「そこ」というのは、図書館のカウンターの後ろに、
取り置き予約本のならんでいる棚の事だ。

実は、私もよく、ネットで図書館の本の検索をして、
そのまま予約することがあるのだけれど、
それを、すぐに借りることができるというのは、
稀なことである。
図書館の蔵書検索をして、貸出可能状態にあれば、
ネットで予約できないので、
直接図書館に出向いて、借りたい気持ちのまま
借りてくることもできるし、
そこで読むこともできる。

しかし、予約すると、そういうわけにはいかない。
次が自分の順番と解っていても、
今借りている人が、借りたばかりならば、
2週間待つことはザラであるし、
長い時は、延滞などされたりして、
そのうち、読みたい!という熱は、冷めてくる。
まぁ、2週間くらいで冷める熱なら、
借りなくてもいいのかもしれないけど。

ま、これは、予約待っているのが、自分だけの場合。

昨日、読書芸人さんたちが、それぞれ一つはおすすめだった、
西加奈子氏の『サラバ!』が、
一昨日、図書館の「そこ」にあった。
きっと、予約数が凄いんだろうなぁとは思ったが、
今、調べてみたら、どの図書館も凄いが、
上下巻とも複数冊持っている図書館が多い。
行きつけは、3冊ずつ。
そして、現在上巻が45人待ちであった。
一冊当り、15人待ち。
一人二週間借りるとして、半年はかかる。
おまけに、上下巻あるものは、
セットそろって借りるという選択ができるので、
二冊読んでしまわないと、回ってこない場合も。
ただでさえ、すんごく待っているのに、
下巻を読み終えるまで返してくれない上巻のことを思うと、
なんてもったいない…と思う。
さらに、順番が回ってきたと連絡があっても、
週末しか取りに行けないとかだと、
何日も棚に並んですごす、ということになる。

これまでの経験上、
どうしても、読まなければ!という熱で予約したものは、
長い事待っても、順番きたぁ!と、即座に取りに行くし、
即座に読んでしまえる。
しかーしだ、思いつきで、あ、これ、予約してみよう
くらいの熱だと、1か月近くたって、連絡があっても、
何を予約していたのか忘れている事すらある。

読みたい!と思うときに借りることができない本とは、
ご縁がなかったのだろうと思うようにして、
特に、衝動的に思ったものに関しては、
予約しないようにしようと思う。
他の人にも、迷惑だしね。
本当にご縁があるものは、さっと借りることができるし、
あっさり、買っちゃったりするものだ。
読みたい!という熱を持ち続けるほどの本なら、
きっといつか、手に出来るだろう。
足しげく図書館に通って、
「あ、いた!」
と、本棚で出会うときが、私の本とのいい出会いの
タイミングだと思う。
出会いっていうのは、やっぱり、縁あってのものなので。

とにかく、図書館の取り置き棚にあるものは、
なるべく早く、受け取りに行ったほうがいい。
ときどき、5冊以上借りていて、
全部読み切れていなくても、
ネットで、自分の貸出状況を見ると、
読んだ本が、予約中のときがある。
そういう場合、出来れば、読んだ本だけでも、
先に返せたらいいなぁと思う。
図書館遠いと、なかなか難しいけど。
図書館によっては、返却ボックスが
公民館などに設置されているところがあって、
そういうシステムはいいなぁと思うのである。

人の事なんか気にして急いで読むなんて…
と思う人もいるかもしれないが、
やっぱり、公共の図書館の利用者としては、
そのあたりくらいは、少し心掛けたいところであるし、
気を付けなくちゃ…。

…そうなんだよ、気を付けているのに、
読めもしないのに、6冊も7冊も借りちゃうんだよ…
この「折角なので、上限10冊MAX借りちゃおう!」
という欲張りがいけない。
だいたい、2週間で読める本って、限られてるんだよね。
それに、週に一度図書館に行くのに、
どうして、読めない冊数借りちゃうんだろう。
ほんと、気を付けよう。