とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

増刷

いつもいつも梨の妖精さんのつぶやきを見て、
元気をもらっているだけじゃない私。

自身は、つぶやいてはいなくて、
ただ、ちょっと気になる人のつぶやきを
のぞいているだけ。

ここんとこの梨の妖精さんのアップする写真と、
タグの絶妙さに、うーむ、やるなぁと
感心しきり。
なんか、こう、気持ちが「てろん」となった気がするので、
だいたい、そういうときは、そこから
平野啓一郎氏のつぶやきに飛ぶことが多い。

昨日の平野氏のつぶやきで、
『私とは何か』『空白を満たしなさい』が
どちらも増刷ということを知る。
ご本人も「うれしい」とつぶやかれているが、
どちらの本も、読んで、本当に「これは!」と
感じ入ったので、沢山の人の手にとられて、
本当におめでとうございます!という気持ち。
もしかしたら、読書芸人の回での、
若林氏の言葉で、『私とは何か「個人」から「分人」へ』
を手にされた方は多いのかもしれない。
あれから、アマゾンでは、あの回で紹介された本が
並べておすすめされてたりしたからなぁ。
もしかして、平野氏を知らない人が、
ここから入り、『空白を満たしなさい』とか、
『ドーン』とかを読んで、
初期の頃の小説にも手を出して、
森鴎外とか、三島由紀夫とか読んで、
そんで、マンとか読んだりして…。

何がきっかけかわからないが、
そういう本のつながりっていうのも、面白い。
以前、読書の系譜ということを考えたことがあるが、
一つの作品から、その作家の本を読みあさり、
そこから、別の作家に繋がっていくというのは、
偶然だけれども、何か、導かれているようなきもしたりして、
本を手に取るのが、楽しくなるのである。

『空白を満たしなさい』の後は、
短篇集『透明な迷宮』に手を伸ばすのもおすすめ。
その中でも、「消えた蜜蜂」「火色の琥珀」が
個人的に特におすすめ。
「消えた蜜蜂」ほんと、好きだなぁ。