とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

ずいぶん、あいた 150720

わぁお、2週間も記事の更新ないなんて…。
もう、梅雨があけたっぽい、なんて思っていた連休最後の日、
図書館に行って、借りてきた本。
なかなかのヒット。

狐狸庵人生論 (河出文庫)  乱読のセレンディピティ
上の二冊は、面白くサラリと読んだ。
小説とは違う遠藤周作氏の、とても人間味あふれる
エッセイは、すんなりと入ってきた。
チャンネルをいくつも持つ、という考え方は、
平野啓一郎氏の分人主義と重なる部分がありそう。
他のエッセイも、読んでみたい。
電車の中で読むのに、丁度いいなぁと思う。
でも、早く読んでしまいたくて、寝る前の読書へ。

逆に、外山滋比古氏の方は、考え方は面白いんだけど、
なんとなく、壁がある感じ。
随分、お歳だけれど、パワーがあるなぁと、
文章を読んで感じた。なんか、とても圧を受けた気分。
こちらは、寝る前の読書から、電車での読書に移行。

狐物語 (福音館古典童話シリーズ)
新刊。待ってました!『小公女』以来の
福音館古典童話シリーズ。
やっぱり、いいねぇ。この重み。
図書館で、新刊棚にあったのを見つけて即借り。
こういうの読んでる小学生と、話をしてみたい。
まだ、途中。寝る前の読書。
この本、中川さんは、フランス語を訳してあるのかしら?

太陽の東 月の西 (岩波少年文庫 (126))
これは、何度も借りては、
どれかおはなしを覚えたいと思いつつ、
また返す…の本。

中高生のための憲法教室 (岩波ジュニア新書)
私は子どもに、こういうことを教えないできたので、
今からでも遅くない!手に取って欲しい…の願いを込めて、
借りてきた本。
梅雨明けて、暑さが厳しくなった今、
なかなか本を読んではくれないが。
でも、必要なことだなぁと思う。

透明な迷宮
衝撃…あんなに凄い!と、記憶に残った「消えた蜜蜂」を
じっくり再読したら、
私が記憶しているストーリーと、少し違っていた。
あれ?Kが、人様の葉書を書き直して送るっていうの…
私の頭のなかでは、散り散りになった蜜蜂を呼び戻す為と
勝手に思い込んでいた。そういう文章があるんだと
思っていたのに、読んだら、そんなこと、どこにも
書いていなかった。
なんでそんなことを、思い込んでいたのだろう。
頭のなかに???が浮かんだが、
でも、再読しても、やっぱり、この話が好き。
この、不思議さは、癖になる。
K…一体、何を考えて、何を求めていたのか…。
いたら、会ってみたい(こわいけど)と思う。
蜜蜂が少し戻ってきたというKが、蜜蜂を殺してしまうところが、
胸が痛くなる。
蜜蜂が帰ってくるのを、待ってたであろう…私はそう思う。
蜜蜂は、Kの文字に、呼び戻されたのだと、読んだ後にまた思った。
これ、映画化されたらいいのになぁ。

ってな感じで、6冊のうち、2冊は読み終わり、
2冊は途中。あと2冊は、パラパラと開いたのみ。
他にもいろいろ読みたい本がたくさんある。
夏はまだ長い。古典の冒険物もいくつか読みたい。