とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

爽やかな青空の下で

昨日、午前中、図書館で本を借りて、
となりの生涯学習センターの中で販売されている
パンを購入し、
次の予定が、別の場所で13:30〜だったので、
生涯学習センターと図書館の間の中庭で、
ベンチに座って、パンを食べる。
爽やかな青空。
台風の後、気温が上がると思っていたが、
それほど上がらず。
時間が30分程あったので、
いつもとちょっと気分を変えて、
そのベンチで本を読む。
この本。
メタモルフォシス

読んだことのある人にはわかると思うが、
読み始めて、
お日さまの下で読んじゃだめなのかもな、この本…
と、チラッと思ったものの、読み続けた。
まだ、30ページ弱だけれど、
たいへん面白いと思う。
なんと言うか…「スクラップ・アンド・ビルド」のときも
読みながら思ったのだけれど、
場面がすごく頭のなかに広がるのだよなぁ。
それも、カチッとしすぎていないので、
自分で好き勝手に描ける余白というか…。
そして、その様子が、とても、滑稽なのだ。
真面目にやってるんだろうけど、
読みながら、つい、吹き出しそうになる描写に、
やっぱり、おてんとうさんの下で、
どうどうとニヤニヤして読む本じゃないか…
と、時間になったので、そこで止めた。

そう、なんだか、こう、真面目に読みたいんだけれど、
羽田圭介氏の文章って、
真面目なんだか、おちょくられてるんだか
わからないところに、はまっていくというか…。
情景描写も、心理描写も、いい感じ。
こんな奴は、知り合いにはいないはず…なのだが、
うまく思い描ける人物像に、
親近感みたいなものが生まれているような気がする。
いや、実際いたとしても近づける気も
近づきたいという気もしないのだけれど。
小説って、面白いもんだ。