水ってばさ
あー、電車の中で、集中して読んじゃうなぁ。
『大人になるっておもしろい?』を通勤の友にしている。
清水眞砂子氏に、語りかけられるようなお便りのような
文章だから、何度か、清水氏の講演会でおはなしを聴いた事がある身には、
大変読み易く思える。
耳元で、清水さんが話して聞かせてくれているような
そんな錯覚…電車の隣には、若い女性が座ってスマホを触っていても。
水にかかわらず、物質の特性は、熱や圧に寄って、状態変化するが、
会えて、水と書いたのには、わけがある。
私はこの本が大変好きだ。
特に↓のページなんか、もう…たまらん。
水がO分子とH分子が手を繋いで出来ているっていうことを
詳しく習った予備校時代、先生の説明があまりに面白くて、
なんでこういうことを、高校の先生たちは教えてくれなかったのか?!
と思ったもんだ。
水は状態変化をして、かちこちにもなるし、
吸い込まれたり、すきまにはいりこんだりもする。
硬かったりしなやかだったりという状態も素晴らしいが
水の流れは強いエネルギーを持つし、
蒸気になったときもがんがん仕事をする。
水ってば、凄いじゃん!
油は受け付けないけど、水って、いろんなものを溶かしてもくれる。
絵本の『こおり』は、小学校2、3年生くらいで
じっと眺めていたかったなぁという本。
大人になって、子どもが高学年になってから出会った本だったので、
子どもが10歳前に見せてあげられなかったのが、残念だった。
でも、40過ぎのおばちゃんは、大変この本にひきつけられた。
化学を知らない子や、化学が嫌だなぁと思っている子には、
どんなふうに映るんだろう。
あ~、生まれ変わったら蛙になって、水とお友達になりたいわ。
そして、水に、「あんた油みたいね」って、
ちょっと冷たくされてみたい。