とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

5日まで

 

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5日が返却期限。

別の図書館から相互貸借でやってきた本なので、返却期限は延ばせず。

 

アインシュタインの問いへの書簡での答えである

「人はなぜ戦争をするのか」

それ以前の「戦争と死に関する時評」。

喪と鬱病を比較分析した「喪とメランコリー」、

精神分析入門の続編としての2講義の記録

「心的な人格の解明」「不安と欲動の生」からなる。

333頁のうち、70頁近くは訳者である中山元氏の解説である。

 

アインシュタインへの書簡は30頁ほどであるが、

アインシュタインからの問いをごく簡単にまとめられた解説がある。

アインシュタインからの書簡も、全文読めたらいいのになぁ。

また、解説では、この「人はなぜ戦争をするのか」が、

最後を締めているのだが、本文も、最後にもってきてもらった方が、

より理解しやすいのではないか、と、

他の文章や、解説を読みながら感じる。

この書簡で、フロイトが―文明のもたらす帰結―において

「わたしたち平和主義者は・・・」と書かれた文章が、何とも言えない。

この書き出しからして、救われる。

戦争はなくならない、という考えを出しながらも、

だれもが平和主義者になる希望を捨ててはいないフロイトの書簡を読んで、

アインシュタインは、どう考えたのだろうか。

この書簡から80年以上経ち、世界の状況は、

依然、だれもが平和主義者には、ほど遠い。

けれど、あの頃とは状況は変わっているのは、明らかである。

 

とにかく、「人はなぜ戦争をするのか」が冒頭に来ているが、

ぜんぶを読んで、再度この書簡を読んでみると、

尚、一層理解できるだろう、と予測しているが、

なにせ、5日まで…。

通勤のおともにしていたので、ようやく、最後の

「不安と欲動の生」に入るところである。

 

この本を読んでいると、専門的な言葉が使われていて、

その言葉が持つ意味や、イメージが、うまく浮かばないので、

なかなか読むのに難儀する。

でも、自分の持つ少しばかりの知識と語彙力でなんとか

自分用に咀嚼し、理解しつつ読み進めている。

精神分析入門』も、これくらいの読み易さと、

解説があったら、もっと楽しめたかもしれない。

(上巻の途中でギブアップしてるけど)

 

今日は、雨。

出かける予定もなし。

この一冊を読み上げたい。