とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

一日のスタートに

毎朝、トイレに入ってすることが二つある。

 

一つは、ターシャの日めくりカレンダーをめくること。

左の写真編のほう。

右のイラスト編は、現在私の実家にぶら下がっている。

もう、写真編のほうを幾月も使っていたから、

この前、実家に使われておらずぶら下がっていたので、

持って帰るつもりだったが、忘れてしまった。

めくると、ひと月前と同じ言葉が出てくる。

続けて一年使うと、あれ、この前もこの言葉じゃなかったか?

なんてことを思うこともある。

でも、噛みしめる。

家族も、結構、このカレンダーの言葉を読んでいるようである。

時々、会話に出てくる。

言葉を共有できるのは、とても嬉しい。

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トイレには、このカレンダーと別に、本が二冊置いてある。

それは、もうずっと前S氏が買ってきた、『超訳 ニーチェの言葉』

これは、トイレに置いていて、数年前は

朝、ちっちゃいホワイトボードに、書き写しおくと、

気になる人は、そのページを読む、

ってことをしていたが、

この頃は、誰も読まずに、ただ、棚に立てかけてあるだけである。

トイレに何年もあって、誰も開かないなんて…

ニーチェ氏、ごめんなさい。

 

もう一冊が、渡辺和子さんの本『愛と励ましの言葉366日』である。

最近は、この本を毎日、その日付のところを読むようにしている。

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51hTYTO2BwL._SX354_BO1,204,203,200_.jpg

 

以前、『超訳 ニーチェの言葉』の写しが、一週終わって、

年が変わった時に、この『愛と励ましの言葉366日』に

書き写しをかえたところ、S氏も子どもたちも、

ホワイトボードの言葉が長すぎると、不評だったので、やめた。

 

私自身は、もう、何度も開いてきた本だけれども、

ここ数年は二月に一度程、数日分を読むくらいだった。

ゴールデンウィーク前くらいから、ターシャの言葉が

あれ、またこれ?と思うようになってから、

『愛と励ましの言葉366日』も毎日一つ読むようになった。

購入して読んだのは、2011年位ではなかろうか。

 

渡辺和子さんの本を、初めて読んだのは、

↓この本だった。

http://ecx.images-amazon.com/images/I/410RAFB772L._SY344_BO1,204,203,200_.jpg

2009年位だったように思う。

娘が中学に行ったり行かなかったりの時期だったかな。

宗教とは少し離れたところの、

渡辺さんの講義「人格論」を収録したもので、

二十歳のころに、このような講義を受けたら、衝撃を受けたろうな

と思わずにいられなかった。

もう、40過ぎていたけれども、

一人の人間として生きるということを、

深く受け止めた本は『二十歳の原点』『君たちはどう生きるか』

以来であったように思う。

この二冊は、10代の頃に読んだ本で、

それ以来、20年くらいは、仕事をして、結婚して、

子育てしてって、あっという間で、

自分を見つめるということの時間をあまり費やしてこなかった。

子どもが、うまく中学校生活がおくれないことは、

自分の何かが足りないからだろうと、模索していた時に、

出会った本で、結局は、子どものことというよりは、

自分を見つめることになるのだが、

娘も高校から専門学校での6年間の生活は、別人のようにはっちゃけていたし、

仕事のことも、家族のことも、

楽々ではないけれども、充実した日々を送れるようになった。

まぁ、結局は、娘は卒業前に道を寸断ってことになったけれど、

なんで?!と思いつつ、それも必要なことだと思えるのも、

本に支えられているような気がする。

 

渡辺さんの最近の本は、かなり字が大きく、

「人格論」のような、結構厳しい言葉を好んだ私にとっては、

もっと厳しい言葉をいただきたく、手に取る気にならない。

渡辺和子さんの言葉に救われたいわけではないので、

今、家にある2冊を、時々開いてみるくらいがちょうどいい。

 

『愛と励ましの言葉366日』には、それまでのいろんな著書の中から、

言葉を選んであり、どの本からの引用かも書いてあるので、

気になる言葉があったら、その本を紐解くという読みかた。

いろいろ読んでみたが、やっぱり『「人」として大切なこと』が

私にはベストである。

素晴らしい講義だ。

高校の時に、娘もこの本を読んでいた。

今、思い出せるだろうか?

渡辺さんの名前は覚えているようだけれど。

自分が好きで、この本を貸したのだけれども、

まっすぐ生きて行けという、母親の思いが強すぎて、

それは、もしかしたら、娘を追い込んだかもしれないなと、

この頃思う。

 

娘と私は別人格であるので、私が良しと思っても、

彼女がそう思うとは限らない、ってことは、

解っているつもりなのだが。