今日の名言
岩波書店のHPのトップを開くと、
今月の新刊の上に 今日の名言 が流れている。
クリックすると、二日前の分まで見ることができるようになっている。
私は、岩波書店、とくに岩波少年文庫、岩波ジュニア新書が好きなので、
時折HPにお邪魔しては、今日の名言をチェックする。
その、一行ほどの文章で、この本読みたい!
というものに出会うことがたまにある。
その文章の前後に何が書かれているのか、とても気になる。
今日の名言も、そうだった。
善の功用を意識した時には、それは、もはや不善である。
郭沫若(かく まつじゃく グオ モールオ)『歴史小品』
著者、中国の政治家であり、文学者であるらしいが、
日本にも留学経験がおありで、現在の九大医学部を出られたようだ。
いい言葉だなぁ。
心の中にとどめておきたい言葉だ。
この日本語訳も、心に一直線にぐさっとくる。
善い行いをしましたな、と、自分を褒めることもよかろうが、
やはり、それを意識せずに行動できる人間でありたいなぁ。
これは、何のことについて書かれた文章なのだろう。
史実のエピソードを短編小説として書き上げられたものかしらん。
気になるなぁ。
作品紹介ページをみると、品切れになっているではないか!
読みたいという気にさせといて、売ってあげられないの…とは
どういうことか?!
怒りを何とかおさめようと県立図書館の横断検索に行く。
近くの図書館にはあるが、最寄りの図書館には蔵書がなかった。
またリクエストかぁ。
品切れの本の言葉を載せるというのは、
まあ、商売っ気がないといいますか、
純粋に今日の名言として、言葉を届けているということであって、
逆に、それを商売下手と思うこっちの方が、
なんでもかんでも消費につなげて広告と考える、いやな消費者であるな。