とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

初!

朝から、投票所に家族4人で行く。

歴史的な初投票になった息子の一票。

娘の時も思ったが、投票所に行くということが、

当たり前のように、一緒に出掛けることができて、

良かったなぁと思う。

まだまだ政治などに、深い関心を持てないにしても、

自分の権利とはなにかを考えるきっかけには

なっているのではないかと思う。

 

私の祖母は、よく新聞を読む人で、

90歳ごろまで父の運転する車にのって、

投票所に行っていた。

先日、テレビを見ていて、婦人参政権を獲得したのは

戦後であるという話題から、90歳過ぎたおばあちゃんが、

初めての選挙のことを話していらしたが、

よくよく考えると、明治35年生まれの祖母が、

選挙権を得ることができたのは、もう40歳を過ぎてのことで、

その権利を与えられない時代を、どんな思いで過ごしていたのだろう。

また、何を思いながら、初の選挙投票をしたのだろう。

そういうことを、一緒に住んでいながら、

また、婦人参政権を得たのが、戦後と知っても、

祖母と結び付けられなかった自分が、とても情けない。

訊く機会は、たくさんあったはずなのに。

 

息子が、どのように考えて、どのように投票したかは、

彼の自由であるが、やはり何か考えがあって、

投票所に一緒にいったのだろうし、

大人へ一歩近づいたなぁと思う。

これからも、一緒に暮らしているうちは、

家族みんなで、投票所に行きたいと思う。

 

国・政治について考えることが、若い人にとって、

当たり前のことになって欲しい。

昔は、そういうことをできる友達は、限られていたからなぁ。

表に出さない国民性もあると思うが、

真面目に考えることが、普通のことになればいいのに。

真面目ということを、揶揄するような社会は、

先がないんじゃないかと思うのだが…。

 

平野啓一郎氏のこの記事↓を読んで、

若い頃、選挙に行かなかったことを後悔する(平野啓一郎)|ポリタス 参院選・都知事選 2016――何のために投票するのか

子どもが国政に関心を持たないのは、

周りの大人の責任であるなぁ。

国の将来のことを、若い世代が考えなくなったら、

本当にこの国、お先真っ暗だなぁと思った。

今、本当に、若い世代に、この流れを変えてほしいし、

そのためには、私たち大人も責任をもって、

子どもにいろんな方法で、政治を考えるきっかけを

差し出していかなければならないと思う。

 

息子が、初の選挙権で、しっかり自分の意思表示できたように、

これから一生、一度もこの権利を放棄することのない

考える大人であって欲しいと願っている。