とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

情報カード

ちょっと前に汚い小箱が出てきて、
あ、懐かし〜と思ったら、中に本当に懐かしいものが入っていた。
こんなの捨てずによくとっているなぁ。
入っていたのは薄汚くなった、3Mのポストイット
大学生協ブランドの使いかけ消しゴム。
そして、情報カード

情報カードってご存知?
ちょっと厚手の紙でできたメモ用紙みたいなもの。
大きさは、名刺サイズからB6サイズくらいまで、数種あり、
今はどうだか知らないが、昔は図書館に、
カードがぴったり入る大きさの引き出しが沢山ついた棚があって、
このカードに所蔵図書の情報が書き込まれ立てて引き出しの中で並んでいた。

[asin:B001AE6ITC:image]
調べてみたら、今でもあるんだなぁ。
自分が使っていたのは、この、コクヨさんの名刺サイズ。
シカ−40という品番。100枚入っている。
で、箱の中に入っていたのは、30枚ほどの記入済みのカードと、
まだ何も書かれていない袋に入ったままのサラのカード。

学生時代新聞記事だったか本だったか…こんな文章をみつけた。

≪本に傍線を引き、カードに抜き書きして
 真実を見つめるための自分の核を作る。
 精神の核、判断の基準、情報に流されない自分を養う≫

自分のカードの通番は0(ゼロ)から始まっていて、
そのゼロのカードに、この言葉が書いてある。

こんな情報を、手書きして保管するというアナログな時代は
終わったのかもしれないけれど、
懐かしく30枚を見ていると、自分が何を求めて本を読んでいたか、
何となくわかるから不思議だ。
「自分の核」という言葉が、強烈に自分に響いてきた若かった頃。
自分の核づくりのための言葉を探して本を読んでいたのだろうか?

このゼロのカードを見ると、
まだまだぶれない自分ってものがなくて焦る。
だから、捨てられずにいるのかもしれない。
もう、20年以上も前のカードをだ。

なんでも、パソコンで管理すると、物も散らからずいいなと思うけれど、
こういったアナログなやり方のほうが、自分には向いているのかもしれない。
要らないものは処分して、処分して、そのうち残った物だけが、
本当に自分の欲しているものなんだろうなぁと思う。

情報カード、ノートとどっちがいいんかなぁ?