とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

知らず知らずの選択

先日借りてきたピーターラビットの絵本。
ピーターと、ジマイマのおはなしは読んだことはあったが、
『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』は、
読んだことがなかった。
読んでみて、あらまぁ、これまた死にかけている。


きけんがいっぱいおはなしセット(全3冊) (ピーターラビットの絵本)


こんなセットが今年春出たようで、
その三冊が、今回借りてきたうちの
ピーターラビットのおはなし』
『あひるのジマイマのおはなし』
『ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし』
なのだった。
知らず知らずのうちに選んだ本は、
なんと、きけんがいっぱいおはなしセットの三冊だったようだ。
ジェレミーの足が魚の口から出ている様子が、
そりゃぁ、もう…あーもうだめだ…なの。
ほんと、危機一髪どころか、もう、食べられかけてる。
それなのに、助かってしまうのがいいねぇ。
「運」ってのがあるねぇ。
あまがっぱありがとう!だねぇ。


子どもの頃、学校帰りにたんぼの畦道を歩いていて
(そういう田舎だったので)
キューキューという、変な音がするなぁと立ち止まって、
細い用水路を覗きこんだら、なんと、蛇が口いっぱい開けて、
蛙をのみこもうとしているところだった。
ジェレミーみたいに、足が口から出てた。
お尻あたりもまだ、呑み込まれていないようだった。
大変だ!と思ったけれども、蛇があそこまで蛙を口に入れて
吐き出すのも大変そうだったのと、やっぱり怖かったので
何もできずにいたのだが、
呑みこんでしまうまで見る勇気もなくて、
お食事の邪魔してごめんなさい…と、静かに後ずさり。
ゆっくり歩き始めてしばらく、
キューキューの音は次第に小さくなって、
聞こえなくなった。
あのとき、もし、ジェレミーが助かったお話をしっていたら、
きっと蛇にその辺の小石でもぶつけて助けたかもしれないな。


イギリスにいたら読んでただろうが、
1983年発行…高校時代だ。ロック聴いてた頃。
ジェレミーに会うほど、絵本と仲良しではなかったな。


きけんがいっぱい!の三冊を、子どもたちはどう読むのかな?
親は、読みながら、お父さんが肉のパイに?!まぁ、残酷!とか…?
我が子はもう中高生なので、小さい子と同じ感じでは受け取らないし、
やけにゲラゲラ笑ってたし…。
それにしても、そのきけんがいっぱいを三冊セットにして
売るというのは、誰のアイデアなのだろうか?
そりゃねぇ…子どもは好きかもしれないけれども。


三冊セットには別に、
ちょっぴりこわいおはなしセット(全3冊) (ピーターラビットの絵本)
こんなのもあるようだ。
普通の三冊セット(第○集というセット)を持っている人には、
不要の三冊セットではなかろうか、と思うが、
とっかかりにはいいのかな?


今、自分は『こぶたのロビンソンのおはなし』を
読み始め、なんだい!この絵の少なさは?!と、
かなり激怒しているところ。
これを、ピーターラビットの絵本の中に入れるのぉ?
と、20年近く前に出版された本に
文句言っても仕方がないか。