とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

飢えが足りない

もう…お腹がすいてお腹がすいて…
食べるものが何もない…。
そういう思いをしたことがない。
学生の頃でも、何かしら食べるものは手に入ったし、
もう、仕送りが底をつく…なんて思ったことがないなぁ。
アルバイトもしていたから、普通に食事を摂っていた。


本も買って読んでいた。
大学の図書館があったけれど、
大学の図書館で本を借りたこともなかった。
入ったことすら…何度かあっただけ。


何かにうえて、何かを心底追い求めるという
そんな体験がなかったような気がする。
欲して手に入らなかったことなんて、
人の気持ちくらいだったかもしれない。
それは、自分にとって決定的なダメージではなかった。
今の子どもたちは、余計にそういう傾向にあるような気がする。


何かにうえて、それを追い求めて、
それが手に入ったときの喜びってものを、
知らな過ぎるような気がする。
物がありふれた世の中だから、
追い求める必要がないのだとしたら、
それは逆に乏しい人生ではなかろうか。
子どもたちを見ていると、そんな気がしてならない。


では、自分はどうかというと…
もっとなにかにストイックに打ち込める、
そんなことがあればいいと思う。
そしてこの春は、何とかスタートラインに立てた感じ。
心の扉を大きく開いて、想像力を働かせ、
自分の中に、沢山の言葉や物語を蓄えようと思う。
そして、それらを表に出していこうと思う。
そうすることによって、自分の核が確固としたものに
なりますように…。
私にも、時には飢えが必要だ。