とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

およそ、素人には…

点数がどうだぁ、こうだぁ
演技がどうだぁ、こうだぁって…
やっぱり、およそ、素人には判断できないことである。
しかし、どうしてそんなに点数が高いの?とか、低すぎる!
って思う結果のことも時々あるもんだ。

しかし、まぁ、贔屓の選手の順位は気になるところ。
そのあたりはプロトコルを見て、
ほほぅ、あのジャンプだと、こんなに加点がつくのかぁ、とか、
へーぇ、難しそうなのに、なんでレベル2なん?とか、
まぁ、愚痴りながらも、
そういうものなのだなぁと、納得するよりほかない。

エキシビションを見終わって、また、男子シングルの演技を
あれこれ再生してみる。
演技を純粋に楽しめるのは、結果が分かっているからだろうか。
まぁ、それでも、選手がミスすると、OH!NO!と
口からため息が出はするが。
それにしても、LIVE放送の
男子シングルのFSは、大変濃い一時間で、
こっちの心臓もバクバクものであった。
特に、私の心臓は、羽生君の点数が出てからが、
落ち着け、落ち着け状態であった。

どの選手も頑張っているのはわかっているし、
誰だって、いい演技をして、勝ちたいはず。
でなきゃ、スケートが好きだからって理由だけで、
世界のトップを狙いはしないと思う。
スポーツは、自分との戦いでもあるけれど、
やっぱり勝ってなんぼの世界である。

P・チャンの演技終了後、
羽生君の点数に、P・チャンが届くか…
と、いうことを考えていたような気がする。
私は、高橋君の演技がどうだかわからないけれど、
羽生君の勢いに比例して、点数ものびのびなのは、
みんな感じているだろうし、
この点数に高橋君が勝つには、四回転2回入れないと、
無理なんじゃないかって思いながら、
P・チャンが、羽生君に負けたことがわかって、
日本人男子初GPF優勝は、18歳の高校生が
持っていっちゃうような気がした。
GPS2戦での高橋君のFSの出来では、
到底、首位を守ることは無理なんじゃないかと…。

羽生君も優勝したかったろうってことは、解る。
しかし、ファンとしては、
高橋君が2006、07と、優勝目の前って感じだったのに、
銀が続き、
怪我から復帰したら、P・チャンという若いライバルが
出現していて、ようやく拮抗…と思われたのに、
国内の若手に負けてしまい
これは、選手としてのモチベーションはがた落ちでは?
と心配してしまうのも当然ではなかろうか。

靴の調整がうまく行かずのGPSの不調もあったろうが、
26歳という年齢を考えると、
ランビさんやジェフリーや、ライサさん、ブライアン、
トマーシュやアボットなど
戦ってきたライバルたちの姿の全くないこの試合に、
高橋君の姿があること、SPで首位につけたこと、
それだけで満足と思わなきゃいけないのかもしれんなぁ
羽生君が優勝しても、それはそれで、
納得しなきゃいけないことだなぁ
と、演技が始まって直後、なんか泣けてきた。
リンクに出て行った高橋君の表情が、
昨年のNHK杯のガーデン・オブ・ソウルの時と
だぶったから、やってくれるかも!と思ったのも束の間、
四回転転倒。

でも、やっぱり、これまでより良く滑っているように見えた。
3Aの不調が目にみえてわかったけれど、
他のジャンプは、とても綺麗に決まったし、
「道化師」というプログラムに引き込まれた。
慎重ではあったけれども、NHK杯から、
また滑り込んだ感があった。
もし、負けたとしても、全日本でもっと素晴らしい
「道化師」を見せてくれるに違いないという期待が持てた。
まぁ、何色でもいいや、表彰台は間違いないよねって。

とはいえ…やっぱりファンとしては、優勝して欲しいって、
欲が出ますな。
FSの点数が172以上必要とのテレビのテロップに、
P・チャンが170に届かなかったことを考えると
どうなんだこれ?!と、正直泣きたくなった。
今まで、日本男子初タイトルを取ってきた高橋君に、
五輪はどうであれ、GPFはとって欲しいと、
やっぱり願ってしまうよねぇ。
8年越しなのである。
177.11に、感涙するのは当然だろう。
下の子が一緒に居なかったら号泣するところであった。

夕刊に、高橋選手の
「2011年の世界選手権で辞めなくて良かった」
というコメントが載っていた。
あの時ビスが抜けたことも、
スケートの神様の仕業なのかもしれないと思わずにいられない。
怪我をして辛かったことも何もかも力に変えてしまう
素晴らしいアスリート魂であるなぁ。

およそ、素人には想像もつかないことばっかりである。

そして、素人にはよく解らないことばかりなのであるが、
これだけは、ちょっと、おかしいだろう。
高橋君のプロトコル
6番目のジャッジのGOEプラス加点なしって
一体どういうこと?
全ての要素に置いて、加点0以下と
PCSに至っては、どの項目も誰よりも低い点数。
なんちゅうあからさまな…。
なんとも不可解なことよ。