とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

記憶っていうのはあいまい

『空白を満たしなさい』が、間もなく読了。
最終章のみ、残っている。
読了してから、記事UPすればいいのだろうけど、
読んですぐに眠ってしまいそうなので、
今日読んだ部分の感想。

主人公が、自分が死んでしまった時の
記憶を取り戻すシーン、読んでいて胸が苦しかった。
誠実に、頑張っている人が、
自分を追い詰めてしまう、それはなんだか容易に想像できるのだが、
それを、思い出さなければ前に進めないと、
無理に思い出そうとした結果、
思い出した自分の自殺の原因が、それなの?!

生きていても、記憶というものはあいまいだ。
事細かに覚えていると思っていても、
後付けの記憶というものが、かなりの割合を占めていそうだ。
真実を思い出した時、もしくは、他者に突き付けられたとき、
自分はそれを、信じることができるだろうか?

今のところ、考えさせられることが多すぎて、
良かったなぁというような感想はないのだが、
生きるってことを、姿勢を正して考えてみるという
きっかけは、十分にもらった。

今年の一冊目、価値ある一冊で良かった!と
感想が書ける結末であるような予感はするが、
さて、最終章。結末はいかに!!