とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

Nのために 4回目 141107

どんどん、原作から遠ざかる。
もう、殺人事件の犯人が原作通りでなくても、
何も文句は言うまい。

しかし…安藤が希美ちゃんを好きって、
めっちゃわかりやすい。
大切にしたい人というイメージで読んでいたので、
希美の想っている人に嫉妬している風なのが、
安藤の表情に表れていて、???と思う。
まぁ、自分にとってのNは杉下希美だったと
高野さんにも話していたから、
恋愛感情を表に出しているってことか。

西崎の少年期のトラウマ「灼熱バード」も出てきて、
原作に凄く近いシーンと、そうでないシーンが
入り乱れていて、原作を読んで見ている方としては、
かなりしんどい。
希美が明るく溌剌としているのも、切ないし、
西崎、杉下、安藤の3人は楽しげで、
真反対の生活っぽい成瀬の不幸加減が、
原作とはうって変わって、前面に押し出されていて
不憫な役だなぁと思う。
これだから、感謝祭の時、あんなに痩せてたんだな、
と思える。

誰の演技も、凄くいい。
お父さんの遺体の前で成瀬君が泣くシーンは、
もっとグッとくるかと思っていたが、
東京での成瀬君っていうのが、ほんのちょっとも
出てこなかったからか、
どれくらい離れていたかとか、そういうのも
ちょっと想像し辛くて、私の中ではあっさり流れた。
しかし、やっぱり、泣く姿が大変好きだ。
美しく泣く必要はないんだ。凄く、リアルである。
哀しい時や悔しい時には、周りなんか見えずに、
押さえきれずに泣いちゃうもんだ。
なんか、哀しさもだけれど、情けなさみたいなものが
表れていて、すんなり引き込まれていった。

なっちゃんは、何を知っているんだろうなぁ。
これは、原作にはないことだから、ほんと気になる。
言葉が出ないのがなぜなのか、周平さんに対して、
なにかあるんだろうか?
ほんと、火事のことは、解らない事ばかりで、
いつまで引っ張られるのか、ほんと気になる。

成瀬君が、火をつけたのではないと思っている。
でも、原作はそうだけれど、ドラマはそうしちゃった
ってことも可能性がないってことはなさそう。
それにしても、大学に行かずにパチンコとか、
ヤサグレ期に突入するのは、原作でわかっていたけど、
ドラマ内の流れは、ちょっと、重すぎじゃないか?
それとも、現代の大学生は、そういう罪を犯す人が、
多いんだろうか。
ヤサグレは、私の大学の頃もいて、
バイトばっかりで講義には出てこない→留年→退学
っていう人は、珍しくなかったが、
大学行かない→パチスロオレオレ詐欺
なんてのは、あまりに極端ではないか。
成瀬君は、レストランでのバイトとして、
事件にかかわってくることになるので、
これから詐欺→更生→レストランバイト→レストラン経営
ってことになるんだろうか。
詐欺なんてのに手を染めて、そんなあっさりと
復帰できるんかね?
成瀬君は、老舗の料亭のぼっちゃん育ちだから、
逞しさにかけるのだろうか?
もうちっと、なにくそ!と希美の半分でもいいから
上を見ていけ!と言いたいわ。

あと6話。どうなるやら。
私としては、やっぱりさざなみの火事は、
誰が火をつけたのか、
なっちゃんは、何を隠しているのか、
それが、一番知りたいことである。

安藤が、自分のせいで…と言っていたが、
外のチェーンを閉めたことをいっているのかな。

どうなるんだろ?とドキドキしつつ、
流れについて行けずに、焦ったり、
知りたいことがわからないままで、
いい加減明かしてくれ〜と思ったり、
一時間がほんとうに忙しいドラマだなぁ。
来週も楽しみにしております。