とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

苦海浄土の一回目

昨夜、100分de名著を視聴。

『苦海浄土』の一回目。

タイトルだけは知っていたけれども、

開けない本だった。

逃げてたんだな、あのタイトル、どうも恐ろしいから。

 

でも、昨日、夏川結衣さんの朗読を聴きながら、

若松英輔氏のお話を聴きながら、

また、強烈なパンチを食らったような伊集院氏を観ながら、

ああ、これは紐解いてみないと始まらないなと思った。

 

石牟礼道子氏の名前も知ってはいたけれども、

何も読んだことがない。

水俣病のことを書いた…くらいしか。

ただ詩を嗜む専業主婦だったかたという事実だけでも、

『苦海浄土』は、石牟礼氏のお身体を借りて生まれてきたもので、

石牟礼氏にとっては、天命であったのではなかろうか。

 

それにしても、昨日の番組は私にとっては永久保存版。

夏川結衣さんって、きっと、熊本出身の方なのだな。

生まれてこの方、49年間九州に住んでいる私に

(そのうち1年間は出ていたけれど)

すっごく自然に、すうっと言葉が入ってきた。

熊本の方には、どうだったかなぁ?

 

指南役の若松英輔氏もとっても良かった。

昨晩遅く、呟かれているが、

そのことについても、とても真摯な方だなと受け取れる。

それから、伊集院氏もね、毎回思うけれど

豊かな人だなぁと、昨日は改めて思った。

 

次回も楽しみ。

 

石牟礼氏の『苦海浄土』とともに、『あやとりの記』も気になる本だ。

新装版 苦海浄土 (講談社文庫) 石牟礼道子『苦海浄土』 2016年9月 (100分 de 名著) あやとりの記 (福音館文庫 物語)

 

『苦海浄土』は、いろんな出版社から出ているが、

どれが読みやすいかなぁ。