とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

デクノボウ

読書会にて、朗読が終わりほっと一息。
かなり緊張していたからか、気が抜けて、腑抜け状態。
おまけに朝から頭痛が酷い。
久しぶりに、寝ていたいくらいの頭痛。
でも、横になって
おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2
をぱらぱらと。さらっと読めるエッセイ。読了。
バファリンのお世話になり、午後からは図書館に行きたい気分。


昨日は不思議な気分だった。
家で読んでいるのを、聞いていて、子どもたちは
笑うということをしなかった。
自分の中では、これは、笑える宮澤賢治の動物寓話のはずなのに。
そうか、これは、笑えるお話ではなかったのか…
そう思いながら、読み続けた3か月。
読書会では、それはそれは笑っていただき、
つい、笑ってのツボに入りかけ、
いけないいけない!ここで、読み手が笑っては!
と、笑いをこらえる25分だった。
あー…子どもだけじゃなく、
お友達にも聞いてもらっておけばよかった。


デクノボウさま、やっぱり笑っていいお話だったのですね。


宮沢賢治全集〈7〉銀河鉄道の夜・風の又三郎・セロ弾きのゴーシュほか (ちくま文庫)


『蛙のゴム靴』と『蛙の消滅』を読み比べて、
変わったところに納得したり、
なぜ変えてしまったの?と疑問に思ったり。
結局、今の自分は『蛙の消滅』のほうが好きだ。
最終形(なのかはわからないが)の『蛙のゴム靴』には、
ここは、書き換えなくてよかったの?と思うところがある。
ブン蛙の「ちっぽけな赤い虫」のセリフが、
気になって仕方ない。先駆形のてんとうむしのことが、
そこに残ってしまっている。
『蛙の消滅』を読んでからだと、わかるのだけれども、
『蛙のゴム靴』だけだと、これは誰のこと?ルラさん?
とひっかかる。
宮澤賢治が、どうしてリアルな方に、そしてハッピーエンドに
書き換えたのか、そして、『蛙のゴム靴』が本当の最終形なのか、
今となっては、たしかめようもないだろうが。